米国株:小反発、雇用拡大を好感-エネルギー株は安い

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米株式相場は小幅ながら反発し、主 な株価指数は最高値を更新した。非農業部門雇用者数が予想を上回り、 ダウ工業株30種平均は1万8000ドルにあと10ドル未満となる場面もあっ た。ただしエネルギー株が下げたため、相場は全体に伸び悩んだ。

銀行株は上昇し、ダウ平均の銘柄ではJPモルガン・チェースとゴ ールドマン・サックス・グループの上げが目立った。アパッチやシェブ ロンなどエネルギー株は続落。バンク・オブ・アメリカが投資判断を引 き下げたグーグルは2.2%安。

S&P500種株価指数は前日比0.2%上げて2075.37で終了。ダウ工 業株30種平均は58.69ドル(0.3%)高の17958.79ドルで終えた。小型株 で構成するラッセル2000指数は0.8%高。

TDアメリトレード・ホールディングのチーフストラテジスト、ジ ョー・キナハン氏は「雇用統計の内容はすばらしく、全セクターで雇用 は増加した。ウォール街が予想していなかった数字だ。市場はサプライ ズを好まないため売り圧力が見られたが、数字自体は売るには良過ぎる 内容だった」と述べた。

11月の雇用統計では非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済 み)が前月比で32万1000人増と、2012年1月以来で最大の増加幅となっ た。

雇用者数の増加幅は、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト調査の最も強気な予想も上回った。前月は24万3000人増と、速報 値から上方修正された。失業率は前月と同じ6年ぶり低水準の5.8%だ った。平均時給は前月比で0.4%増と、昨年6月以来の高い伸びとなっ た。

「2カ月前なら悪材料」

エバーバンク・ウェルス・マネジメント(セントルイス)のシニ ア・マーケット・ストラテジスト、クリス・ギャフニー氏は「市場は経 済が自立できるかどうか見極めようとしている。2カ月前ならこのよう な数字は株価には悪材料となっていたかもしれない。しかし、金融当局 の流動性供給なしに経済は成長できると市場が考えるような領域に入っ た可能性がある」と語った。

週間ベースではS&P500種は0.4%上昇。7週連続高と、年初来で 最長の上昇局面となった。10月の安値からは11%高。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がイタリアの格付けを 引き下げると、株価は伸び悩み始めた。格下げは低成長や債務の大幅増 が理由。原油相場が5年ぶり安値を付け、S&P500種のエネルギー株 指数は1.2%下落した。シェブロンは1.3%安と、ダウ平均の構成銘柄で 下げが最もきつい。

セクター別動向

高配当の銘柄を売る動きとなり、通信サービス株は0.2%、公益事 業株は0.8%それぞれ下げた。

S&P500種のセクター別では5業種が上昇。金融株は1%高と、 最も上げた。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクの副最高投資責任者 (CIO)、エリック・デービッドソン氏は「金融株は景気全体を反映 する。正常な金利環境に戻る可能性は銀行には建設的なことだ。健全な 経済環境と正常なイールドカーブで、金融機関は預金者から預かった資 金を高い金利で貸し付ける機会を与えられる」と述べた。

原題:U.S. Stocks Climb to Records as Payrolls Overshadow Energy Slump(抜粋)

--取材協力:Callie Bost、Sofia Horta e Costa.

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