欧州債:イタリア国債が上昇-ECBが来年行動との観測で

5日の欧州債市場ではイタリア国債 が上昇し、10年債利回りは過去最低となった。欧州中央銀行(ECB) が1月の政策委員会で、国債購入を含む広範な資産購入の案を検討する と伝えられたことが背景にある。

ポルトガルとスペインの10年債利回りもこれまでの最低となった。 事情に詳しい中銀当局者2人が4日語ったところによると、購入パッケ ージにはさまざまな債券が含まれるが株式は対象としない見込み。ドラ ギ総裁は同日、来年になるのを待ってからインフレ率を押し上げるのに 追加措置が必要かどうか検証する方針を示した。年内の行動はないとの 失望で、前日の欧州債相場は軟調だった。

ノルデア銀行のアナリスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏(ヘルシンキ 在勤)は「全体像に変わりはない。ECBが前日に行動することが一部 では期待されていたが、来年早々となるだろう」と指摘。周辺国と中核 国の国債利回りには低下の余地が残されていると付け加えた。

ロンドン時間午後4時30分現在、イタリア10年債利回りは前日比6 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.97%。一時 は1.944%と、ブルームバーグが1993年にデータ集計を開始して以来の 最低を付けた。同国債(表面利率2.5%、2024年12月償還)価格は0.56 上げ104.825。

同年限のポルトガル国債利回りは8bp低下し2.725%まで下げ、 これまでの最低を付ける場面もあった。スペイン10年債利回りは9bp 下げ1.803%と、過去最低を記録。ギリシャ10年債利回りは35bp低下 の7.24%。

ドイツ国債は前日からほぼ変わらずで、10年債利回りは0.78%。1 日にこれまでの最低となる0.69%を付けた後、前日までの4営業日で7 bp上昇していた。

原題:Euro-Area Bonds Advance on Speculation of ECB Purchases in 2015(抜粋)

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