黒田「バズーカ」が起爆剤-個人向け株価連動債の発行急増

日本銀行の金融緩和をきっかけに株 価連動債の発行が急増している。

ブルームバーグの集計データによれば、株価に連動する売出債の発 行が先月55%増加し14億9000万ドル(約1785億円)と、1月以来の高水 準となった。黒田東彦総裁率いる日銀は10月31日に長期国債の買い入れ 拡大を発表。株式や株価指数に連動する売出債のうち半数以上は日経平 均株価に連動するものだった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の小西博晃広報担当は、黒田 総裁の「バズーカ砲」を受けて日経平均が1万7000円台に急伸し、大量 の日経平均連動債が償還されたと述べ、投資家は償還された後も同じ商 品に再投資する傾向があると指摘した。

日銀の追加緩和以降、日経平均は9%上昇し、12月4日には1 万7887円21銭と7年ぶりの高値に達した。円は対ドルで同期間に6.2% 下落。G10通貨で最も大きく下げ、日本の輸出経済を支援している。

先月発行された日経平均連動売出債のうち半分以上を占めたのがス ウェーデン輸出信用銀行(SEK)の債券だった。日本国外で発行され 主に日本の個人投資家に販売されている。

SEKでアジア資金・融資活動を担当するシニアディレクター、リ チャード・アヌンド氏は12月2日のインタビューで、「売出債に投資さ れた資金は離れにくい資金だと思う。償還されると再投資される傾向が あり、ディーラーにとっては新たな手数料収入になる」と指摘。「他の 投資に比べて短期間で高いクーポンが得られることに投資家は満足して いる。6カ月物預金などの商品で運用しても基本的には何も得られな い」と述べた。

ブルームバーグの集計データによると、SEKは11月28日に5年債 を発行。日経平均が5%を上回る上昇となった場合は年利15%のクーポ ンを支払い、15%を超える下落とならなければ3%、それ以外の場合 は0.1%を支払う仕組み。日本の5年国債利回りは12月4日時点 で0.078%。

原題:Kuroda ‘Bazooka’ Fuels Sales in Equity-Tied Bonds to Individuals(抜粋)

--取材協力:呉太淳.

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