中国本土株への投資熱高まる-重複上場株が香港で12%割安

世界の株式市場で最も大きく上昇し ている上海上場株への投資熱が高まっている。そのため、同一銘柄が香 港市場では10%余り割安な水準で取引されていることを多くの投資家は 見逃している。

このことは、活況市場ではバリュー投資の基本原則がバブルに圧倒 されることにあらためて気付かせてくれる。ハンセン中国AHプレミア ム指数によると、上海と香港に重複上場する銘柄は、香港で上海より 約12%割安になっており、その価格差は2012年7月以来で最大。

先月は現在とは逆に、香港株が上海株より平均的に割高な水準で取 引されていた。だが、中国が先月開始の香港・上海の証券取引所の相互 注文取り次ぎにより外国人投資家への市場開放を進めたほか、中国人民 銀行(中央銀行)が成長減速に対処するため予想外の利下げに踏み切っ たことで、上海株のバリュエーション(株価評価)は香港株を上回っ た。

UBSグループの陸文傑ストラテジスト(上海在勤)は4日の電話 取材に対し、本土株市場では「バリュエーションのようなファンダメン タルズにあまり注意を払わない個人投資家が多数を占めている」と指 摘。「資金流入がより大きい市場に投資すれば利益を上げられるため、 A株(本土株)がアウトパフォームしているのは自然だ」と述べた。

農機メーカーの第一トラクター株は4日時点で、香港で61%割安な 水準。国有石油会社の中国石油(ペトロチャイナ)株は香港で27%割安 となっている。

原題:Like China Stocks? The Same Shares Are 12% Cheaper in Hong Kong(抜粋)

--取材協力:Xin Zhou.

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