米国債:2年債利回りは11年以来の高水準-利上げ観測強まる

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5日の米国債は下落。2年債利回り は2011年以来の高水準に押し上げられた。朝方発表された11月の米雇用 統計で予想を上回る雇用増が示され、米金融当局による利上げが近いと の観測が強まった。

2年債利回りは上昇。2011年1月以来の大幅な伸びとなった。米労 働省発表の雇用統計によると、11月の非農業部門雇用者数(事業所調 査、季節調整済み)は前月比で32万1000人増と、2012年1月以来で最大 の増加幅。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中 央値は23万人増だった。CMEグループ取引所の動向によると、2015年 7月までに利上げされる確率は53%となっている。

アンブロシノ・ブラザーズのシニアバイスプレジデント、トッド・ コルビン氏は、「雇用統計は当局が来年利上げする可能性を高める内容 だ」と述べ、「金融当局の動きに敏感な償還期限の短い国債は痛みに耐 えている。この日はかなり利回り曲線がフラット化している」と続け た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、2年債利回りは10ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上げて0.65%。同年債(表面利率0.5%、2016年11月償還) 価格は6/32下げて99 23/32。利回りは2011年4月28日以来の高水準をつ けた。

利回り水準

10年債利回りは7bp上げて2.31%。11月25日以来の高水準をつけ た。30年債利回りは3bp上昇して2.97%となった。

米商品先物取引委員会(CFTC)の統計によれば、ヘッジファン ドなど大口投機家による2年債先物の下落を見込んだポジションは10月 7日以来の最大に増加した。2年債の売り越し(ネットショート)は2 日時点で4万8038枚。前週は2万4267枚だった。

5年債と30年債の利回り格差は1.28ポイントと、2009年1月以来の 最小となった。

10月の雇用者数は24万3000人増と、速報値の21万4000人増から上方 修正された。家計調査に基づく失業率は前月と同じ6年ぶり低水準 の5.8%だった。平均時給は前月比で0.4%増加した。

SEIインベストメンツ(ペンシルベニア州オークス)で80億ドル 相当の資産運用に携わるショーン・シムコ氏は、「市場は今後も賃金に 注目する」と述べ、「景気は正しい方向に向かっている。賃金の伸びも それに続くことを期待する。それをもって当局は利上げを開始すること ができる」と続けた。

ブルームバーグ・ニュースの調査によると、来年の米国内総生産 (GDP)の伸び率は3%が見込まれている。ユーロ圏は同1.2%と予 想されている。

米国債のリターン

米国債のリターンは年初来5.7%。昨年は3.4%のマイナスだった。 ブルームバーグ米国債指数によると、償還期限が10年以上の国債は年初 からのリターンは21%。償還期限5年以下の国債のリターンは1.5%と なっている。

米財務省は9日から3日間の日程で3年債(発行額250億ド ル)、10年債(210億ドル)、30年債(130億ドル)の入札を実施する。

原題:Treasury 2-Year Yields Highest Since 2011 as Jobs Spur Fed Views(抜粋)

--取材協力:Susanne Walker.

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