米国債:続伸、相対的な高利回りに投資妙味

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4日の米国債は続伸。欧州中央銀行 (ECB)が追加緩和を見送ったことから、米国債の投資妙味が高まっ た。

ブルームバーグがまとめたデータによると、10年債利回りは先進18 カ国の同年限国債よりも高い。米5年債と30年債の利回り格差は1.36ポ イントと、2009年1月以来の幅に縮小した。5日には米労働省が11月の 雇用統計を発表する。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は、「ドラギECB総裁からよ り多くの発言があるかと予想されたが、そのようなことはなかった」と 述べ、「投資家は国債購入プログラムの詳細を期待していた。世界的な 利回りと比較すると米国債は比較的割安な水準にある」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.24%。同年債(表面利率2.25%、2024年11月償 還)価格は13/32上げて100 1/8。

米入札予定

米財務省は9日から3日間、3年債(250億ドル)、10年債(210億 ドル)、30年債(130億ドル)の入札を実施すると発表した。

ブルームバーグ米国債指数によると、償還期限が10年以上の国債は 年初からのリターンが20%となった。償還期限5年以下の国債のリター ンは1.4%となっている。

ドラギ総裁はこの日の記者会見で、ECBの当局者らは2015年の早 い時期に追加の刺激措置が必要かどうかを判断すると述べた。これを受 けて、より早期の緩和を見込んでいた一部の投資家の間では失望が広が った。ECBはまた、今年からユーロ圏の成長率とインフレ率予想を下 方修正した。

ECBの政策委員会は来年1月に、国債購入を含む広範な資産購入 プログラムを検討する見込みだと、事情に詳しいユーロ圏の中銀当局者 2人が明らかにした。

米国債とドイツ債の利回り格差

ドイツ10年債利回りは0.77%。米国債と比べて149bp低い。両国 債の利回り格差は9月に157bpと、終値ベースで1999年以来の最大と なった。

トレーダーのインフレ見通しの指標となる10年債と同年限インフレ 連動債(TIPS)の利回り格差(ブレークイーブンレート)は1.8ポ イント。前日は2011年以来の低水準となる1.78ポイントに下げた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想によると、米 国の2015年の成長率は3%、ユーロ圏が1.2%、日本が1%となってい る。

11月の米雇用は23万人増が見込まれていることが、ブルームバーグ がまとめたエコノミスト調査で明らかになった。前月は21万4000人の増 加だった。失業率は前月と同じ6年ぶり低水準の5.8%と予想されてい る。

原題:Treasuries Rise on Relative Yield Value After ECB Cuts Forecasts(抜粋)

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