NY外為:ユーロ上昇、ECB緩和見送り-円は一時120円台

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ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルで2年ぶり安値から上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ 総裁は、追加の刺激措置が必要かどうかを次の四半期に判断すると述べ た。

事情に詳しいユーロ圏の中銀当局者2人は、ECBの政策委員会は 1月に、国債購入を含む広範な資産購入プログラムを検討する見込みだ と語った。これに反応し、ユーロは上げを縮めた。円は下落し、対ドル では2007年7月以降で初めて1ドル=120円台に下げた。ロシア・ルー ブルとブラジル・レアルは下落した。

みずほフィナンシャルグループの米為替セールス責任者、ファビア ン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「ECBは1月向けに広範な 政策パッケージを準備している。これは極めて大きなニュースだ」と指 摘。「問題はどの程度有効なものになるかだ。ユーロをショートにする 前にパッケージの中身を確認したい」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.6%高 の1ユーロ=1.2379ドル。一時1.2%高と、10月15日以降で最大の上げ となった。1.2280ドルと12年8月以来の安値に下げる場面もあった。

ユーロは対円で0.5%高の1ユーロ=148円27銭。ドルは対円でほぼ 変わらずの1ドル=119円78銭。一時120円25銭まで円安・ドル高が進ん だ。

円の下落

ドルは一時120円台に乗せ、年初からの上昇率は14%となった。米 金融当局が利上げに近づく一方、日本銀行は前例のない規模の緩和策を 維持している。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のグローバ ルマーケッツ・ストラテジスト、マイケル・ウルフォーク氏は、ユーロ の円に対する強さが、対ドルでの円下落にも影響しているとの見方を示 した。

同氏は「ドラギ総裁の発言を受けて『ユーロ買い・ドル売り』だけ でなく、『ユーロ買い・円売り』の動きも起きている」とし、「その円 売りの余波がドル・円相場にも及んでいる」と分析した。

ルーブル安い

ルーブルは対ドルで2.4%安と、主要31通貨の中で最大の下げ。一 時は、ロシア中銀が市中銀行に外貨を供給する金利を引き下げたことを 受けて上昇していた。

レアルは1.5%下落。ブラジル中銀は前日に政策金利を0.5ポイント 引き上げた上で、今後の利上げはそれより小幅になることを示唆した。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.1%下げて1112.51。5日には11月の米雇用統計が発表され る。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査では、11月の非農業 部門雇用者数は23万人増が予想されている。前月は21万4000人増だっ た。

三菱東京UFJ銀行の為替ストラテジスト、リー・ハードマン氏 (ロンドン在勤)は「あすの雇用統計は、金融当局が来年半ばに利上げ を開始するとの予想を維持させる内容になるだろう」とし、「為替相場 を動かしている主な要因は政策のかい離だ」と続けた。

原題:Euro Climbs as ECB Refrains From Adding Stimulus; Ruble Tumbles(抜粋)

--取材協力:Anchalee Worrachate.

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