ドラギ総裁への5つの質問、できる限り速くはどの程度の速さ

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁に4日の記者会見で聞きたいことは以下の5つ。

1.「できる限り迅速にインフレ率とインフレ期待を押し上げる」の 「迅速」とはどの程度の速さか

ドラギ総裁は先月このように発言したが、コンスタンシオ副総裁や クーレ理事は現行措置の効果を見極める必要があるとしている。ECB は11月21日に資産担保証券の(ABS)の購入を開始、第1週の購入額 は3億6800万ユーロだった。10月から実施しているカバード債購入のこ れまでの規模は178億ユーロ。ECBはバランスシートを最大1兆ユー ロ膨張させようとしている。

2.条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)の成果は

ECBは11日に2回目のTLTROの利用額を公表する。9月の初 回の利用額は予想に届かなかった。銀行のバランスシート精査が終了し ているため、今回は状況が変わる可能性もある。

3.ECBは国債購入プログラムを発表するのか

ドラギ総裁は11月に、必要な場合に採用する選択肢の検討をスタッ フに指示したと述べている。これには民間部門の資産や国債の購入が含 まれるものの、4日に量的緩和(QE)型のプログラムが発表されると 予想しているのはクレディ・スイス・グループとBNPパリバの2社の み。ドイツ銀行やバークレイズは2015年1-3月(第1四半期)の発表 を予想している。

4.QEはECBが景気てこ入れに使える唯一の選択肢なのか

当局者やエコノミストは社債購入が国債よりも法的・政治的ハード ルが低いと指摘している。ノムラ・インターナショナルは社債購入が今 週にも発表される可能性があるとみている。

5.ユーロ圏のインフレ率の見通しはどの程度悪いのか

11月は5年ぶり低水準に並ぶ0.3%だった。原油安でさらに低下す る公算が大きい。ECBは4日に最新の景気予測を公表するが、インフ レ率予想を下方修正することを既に示唆している。従来予想は今年 が0.6%、15年が1.1%、16年が1.4%。ECBが目指す水準は2%弱。

原題:Five Questions for Mario Draghi From Asset Purchases to TLTROs(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg.

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