【債券週間展望】長期金利0.4%割れ試す、短中期の金利低下が波及

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来週の債券市場で長期金利は0.4% 割れを試すと予想されている。マイナス金利となっている短中期ゾーン の金利低下の流れが長いゾーンに波及していくとの見方が背景にある。

長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは、2日に行われた10 年利付国債の入札が低調となり、いったんは0.4%台半ばに上昇した。 その後は日本銀行の国債買い入れオペなどを背景に水準を切り下げ、5 日には0.42%まで低下した。新発2年債利回りは初めてマイナス金利を 記録した前週末に続いて、3、4日にマイナス0.005%で取引された。

来週は9日に30年利付国債入札が予定されている。12月債は償還が 3カ月延びて回号は45回債となる。前回入札された44回債利回り は1.4%台前半で推移しており、表面利率(クーポン)は前回債より0.3 ポイント低い1.4%となる見込み。発行額は7000億円程度となる。

11日には流動性供給入札が予定されている。投資家需要の強い既発 国債を追加発行する入札で、今回の対象銘柄は残存5年超から15.5年以 下の国債が対象銘柄。発行予定額は4000億円程度となる。

<市場関係者の見方>

◎岡三アセットマネジメントの山田聡債券運用部長
* 時間の経過とともに金利に下押し圧力が掛かる
* 短中期の金利低下が長期にも及んで0.4%割れをうかがう展開
* 長期金利の予想レンジは0.39%-0.44%

◎パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
* 今月の超長期債は日銀がすでに8000億円吸収、年末の国債入札前倒し
や大量償還もあり、月後半は需給が締まる
* 米雇用統計を通過し、短いゾーンに避難していた資金がリスク取りに
行く、投資観点からマイナス金利の中期債をどこかで売る必要
* 長期金利の予想レンジは0.40%-0.45%

◎メリルリンチ日本証券の大﨑秀一債券ストラテジスト
* 日銀が買い入れを行うため需給は盤石
* 国債大量償還の再投資も踏まえ、イールドカーブを手前からつぶす地
合いは変わらず
* 長期金利の予想レンジは0.40%-0.45%
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