ドラギ総裁、慎重さ求められる緩和の実行ペースで妥協点探る

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は政策実行のペースについて「制限速度」を試そうとしている。

ドラギ総裁は11月にユーロ圏のインフレ率を「できるだけ早期に」 押し上げる姿勢を示したが、今のところ政策委員会の複数のメンバーか ら慎重さを求められている。債券購入にドイツが不安を感じ、コンスタ ンシオ副総裁が様子見のアプローチを主張する中で、ドラギ総裁は可能 な追加策と実施時期について意見の一致を探ろうとしている。

ノムラ・インターナ ショナルのシニアエコノミスト、ニック・マ シューズ氏(ロンドン在勤)は「対象を限定したローンの実施が近い将 来に予定されることが、幅広い資産購入に乗り出すべきではないとタカ 派の政策委メンバーが主張する根拠になっている」と指摘。「見通しの 弱さに何らかの対応策が講じられ、資産購入対象に社債を追加する妥協 が成立するかもしれない。そのため量的緩和の観測はなお消えていな い」と指摘した。

ブルームバーグ・ニュースが調査したエコノミスト54人全員が金利 据え置きを予想しており、ドラギ総裁の記者会見と、非伝統的手段に関 するコメントに注目が集まるだろう。

ECBはフランクフルト時間4日午後1時45分(日本時間同9時45 分)に政策金利を発表し、ドラギ総裁が同2時半に会見を行う。

原題:Draghi Nudges Policy Speed Limit as ECB Awaits Stimulus Evidence(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg.

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