中国:海外買収の軸足、石油・ガスから半導体に移る

国内経済を支えるため海外での石 油・ガス事業の買収を積極的に促してきた中国政府は今、別の分野に照 準を定めている。多くの人がポケットに入れて持ち運ぶ製品に組み込ま れている部品、半導体だ。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、中国企業はここ1年半 での5つの半導体関連の主要な買収案件で約50億ドル(約6000億円)を 投じた。その大半が公的な資金調達を活用している。巨大な携帯電話市 場を抱える中国は国内半導体産業の強化を図っており、台湾や米国、韓 国からの輸入依存度を小さくしている。

JPモルガン・チェースで中国テクノロジー投資銀行業務を統括す るミシェル・チェン氏は、「中国は誰にも依存したくないと考えてい る。自国の知的財産を築き上げ、製品の深みと幅を増すという強い願望 がある。必要なら知的財産と生産能力を買収したいという考えだ」と指 摘した。

コンサルティング会社マッキンゼーの推計によると、中国政府は国 内市場拡大に加え、企業の国内外での買収を支援するため、今後5-10 年で最大1兆元(約19兆5000億円)の資金調達を支える。

中国の半導体検査会社、江蘇長電科技は11月、赤字となっているシ ンガポールのスタッツチップパックを7億8000万ドルで買収する計画を 提示。北京に本社を置くプラーベートエクイティ (PE、未公開株) 投資会社、ホア・キャピタル・マネジメントは米オムニビジョン・テク ノロジーズを17億ドルで買収する計画で、公的機関を通じた資金調達を 利用している。オムニビジョンのカメラセンサーは米アップルのスマー トフォン「iPhone(アイフォーン)」に搭載されている。

原題:Semiconductor Is New Oil as China Sets Sights on Chip Dominance(抜粋)

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