中国での融資事件でシティはパニックに-マーキュリア弁護士

中国での金属を担保とする融資契約 をめぐり、米シティグループがスイスを主な事業拠点とするマーキュリ ア・エナジー・グループを相手取って起こした英高等法院での裁判で、 マーキュリア側の弁護士が、中国の2港で融資に絡む不正取引が摘発さ れた当時、シティは「パニック状態」に陥っていたと証言した。

マーキュリアの代理人を務めるグラハム・ダニング弁護士は裁判で 「金属はシティの保有物であり同行に責任があったため、摘発はシティ にとって極めて大きな問題だった。パニック状態に陥っていた」と述べ た。

問題となっている銅とアルミニウムは、中国当局が不正取引の疑い について調査している青島港と蓬莱港で厳重封鎖されている。ダニング 弁護士は8月に実施された公判前審理で、シティ、マーキュリアの双方 ともアクセスできず、どれだけの量の金属が保管されているか不明だと 語っていた。

シティは契約の下、倉庫の領収書を譲渡することによって金属をマ ーキュリア側に有効に引き渡したと主張。約2億7000万ドル(約320億 円)の支払いを受ける権利があるとしている。一方、マーキュリア側は 金属は適切に引き渡されていないと主張している。

ダニング弁護士は「倉庫から大量の金属がなくなっているか、重複 して引き渡し契約が締結されている可能性があるようだ」と説明した。

シティ広報担当者のサイモン・ブーゲイ氏にコメントを求める電子 メールを送付したが回答は得られていない。

中国3位の港湾である青島港では、中国・シンガポール系金属取引 業者、陳基鴻氏が保有する複数の企業についての調査が進められてい る。同氏は同じ金属在庫を融資の担保として重複して利用していた疑い があるとされている。

原題:Citigroup Panicked Over Chinese Ports Fraud, Mercuria Says (1)(抜粋)

--取材協力:Andy Hoffman.

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