FRB当局者、時期よりデータ重視の姿勢強調-利上げ論高まる

米連邦準備制度の当局者が経済への 一層の信頼感を示して利上げに近づいていることを示唆する一方で、市 場の動揺を避けるため時期よりもデータに利上げを関連付ける姿勢を強 調している。

フィッシャーFRB副議長は2日、低金利を「相当な期間」維持す るとの文言を当局が削除する時期が近づいており、金融引き締めは経済 動向次第とする方針を示した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は経済が改善し続ければ、債券 利回りの上昇や景気減速を招かない形でフェデラルファンド(FF)金 利誘導目標を引き上げるという合図を投資家に送る必要が出てくる。

ドイツ銀行の主任国際エコノミスト、トルステン・スロック氏は 「FOMCメンバーは市場を動揺させたくないという不安が多少重しに なっている。慎重に進めることは理にかなう」と指摘した。

FOMCは12月16、17両日に次回会合を開く予定で、「相当な期 間」という文言を声明に残すかどうかを議論する見通し。フィッシャー 副議長は「市場を驚かせたくない。時期については分からず具体的な見 通しを出すことはできない。このため、時期ではなくデータが常に重要 視される」と語った。

フィッシャー副議長とニューヨーク連銀のダドリー総裁はいずれ も、原油安による米経済への恩恵を強調。原油安がインフレ率を当局の 目標をさらに下回る水準に押し下げる恐れについては重視しなかった。

ダドリー総裁は1日、「人の世は不確実であり、適切なタイミング に関する私の判断は今後のデータや(経済見通しを変化させる)その他 の要素に応じて変わり得る」と発言。「金融政策の引き締めに着手する 際は、見通しだけでなく、金融市場がどう反応するかによって引き締め ペースが決まる」と付け加えた。

原題:Fed Officials Stress Data Over Dates as Rate Rise Case Builds(抜粋)

--取材協力:Christopher Condon、Matthew Boesler.

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