OPEC決裂、ウィーンの密室で鮮明に-サウジ対ベネズエラ

ウィーンで先週開かれた石油輸出国 機構(OPEC)総会で、ベネズエラのラミレス外相は加盟国に対し減 産を呼び掛けた。意見の相違はすぐに表面化した。

5カ月連続の原油価格下落を受け、ベネズエラ同様に最も打撃を受 けているアンゴラやナイジェリアなど8カ国が減産を提案した。11月27 日の総会についての説明を受けた5人が明らかにした。関係者らによる と、減産の提案者には非公開で開かれた総会における最重要人物である サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は含まれていなかった。同相 はペルシャ湾岸の4カ国の先頭に立って異議を唱えた。

こうして全会一致の賛成が必要な減産の提案は退けられ、OPEC は日量3000万バレルの生産目標を据え置いた。原油価格は翌日、約10% 下落。これによってOPEC内で数週間かけて形成されてきた2つの立 場の違いが鮮明になった。つまり、供給過剰に歯止めをかけ価格押し上 げを目指す財政的に困難な状況に陥っている国々と、米国のシェール掘 削業者の市場シェア拡大の抑制に向け安値に耐えることを望む財政的に 余裕のある国々の対立だ。

ドイツのコメルツ銀行の商品調査責任者、オイゲン・ワインベルク 氏は「OPEC加盟国の中には、減産、そして価格が直ちに上昇するこ とを望む国々もあるが、どうすることもできない」と指摘。「一方、価 格押し上げのために何かをできる国々は目的が達成されるまではそうす ることを望んでおらず、様子見姿勢だ」と述べた。

今回のOPEC総会がいつもと違うことは最初から明らかだった。 ドナウ運河の近くにある灰色の9階建てビルの中で、加盟国閣僚らは2 つの長方形のテーブルにアルファベット順に座り、報道機関からの質問 に備えていた。多数の記者が集まり、登録者が約300人に達したため、 報道陣は2つのグループに分けられた。

原題:Saudi-Venezuela Split Plays Out Behind Closed Doors in Vienna(抜粋)

--取材協力:Nayla Razzouk、Maher Chmaytelli、Laura Hurst.

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