債券先物は史上最高値、日銀オペで需給逼迫-2年は再びマイナス金利

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債券相場は上昇。先物は史上最高値 を更新し、新発2年債利回りは再びマイナス金利で取引された。日本銀 行の国債買い入れオペによる需給逼迫(ひっぱく)の強まりを背景に買 いが優勢となった。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は前日比2銭安の146円93銭 で開始し、いったんは5銭安まで下落した。しかし、午前10時10分の日 銀オペ通知後には147円00銭を付け、初めて147円台に乗せた。午後に入 るとさらに水準を切り上げ、一時は147円19銭まで上昇。終値は22銭高 の147円17銭だった。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の336回債利回りは前日午後3時時点の引値と同じ0.45%で開 始し、午前は同水準で推移した。午後は徐々に水準を切り下げ、2ベー シスポイント(bp)低い0.43%に下げている。

2年物の347回債利回りは0.5bp低いマイナス0.005%に低下した。 史上初めてマイナス金利を付けた11月28日以来のマイナス圏での取引と なった。5年物の120回債利回りは2bp低い0.065%と、前日に記録した 過去最低0.085%を更新した。

SMBC日興証券の森田長太郎チーフ金利ストラテジストは、前日 午後に相場が大きく切り返し、投資家は日銀買い入れをバックにしたレ ンジトレードでポートフォリオの利回り低下をカバーする必要に迫られ ている現実をあらためて確認する結果となったと指摘。「きょうは全体 のバランスから見ると中期から先物ゾーンが強め」と述べた。「米国と 比較し0.4%台の日本の10年金利に違和感はない。原油安ショックによ る今後の物価安が意識され、金利が上昇する感じでもない」と話した。

日銀がきょう実施した総額8000億円の長期国債買い入れオペの結果 によると、残存期間5年超10年以下の応札倍率は2.36倍と前回から低下 した。一方、10年超25年以下は2.74倍、25年超は2.90倍と、ともに前回 から上昇した。

財務省が2日実施した10年利付国債入札は、最低落札価格が市場予 想を大幅に下回ったほか、テール(落札価格の最低と平均の差)は10銭 と昨年6月以来の水準に拡大するなど低調だった。

RBS証券の丹治倫敦チーフ債券ストラテジストは、「昨日は日本 国債の格下げや海外金利の上昇を受けて前場は軟調な地合いとなり、10 年債入札もテールが10銭まで拡大したものの、午後に押し目買いが入り 相場は反発した。10月末の日銀の買い入れ増額による相場の下支えの強 さをあらためて確認する形になったと言える」と指摘した。

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