サイバーA、「Tポイント」運営会社とデジタル広告で提携

ネット広告を手掛けるサイバーエー ジェントの子会社は、国内最大級の共通ポイントサービスの「Tポイン ト」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の子会 社と業務提携で合意し、ビッグデータを活用したデジタル広告の配信サ ービスを開始する。複数の関係者への取材で分かった。

関係者が匿名で語ったところによると、提携合意したのはサイバー エージェントの子会社マイクロアドと、CCCの子会社でTポイントを 運営し、ビッグデータを活用したデータベースマーケティング事業を展 開するCCCマーケティング。1月からサービスを開始する。

マイクロアドは今年、PRサービスを手掛けるベクトルと広告であ ることを意識させずに記事などの形で広告情報を配信するネイティブア ド事業で合弁会社を設立。国内やアジアでデジタル広告需要が伸びる 中、同領域での収益を拡大している。

今回の提携で、CCCが持つ実店舗の購買データから推計される消 費者の好みやライフスタイルなどに関する定量的データを、マイクロア ドが持つ広告主の収益を最適化させるアド・プラットフォーム上で活用 する。これにより、インターネット上における購買者の行動データだけ では実現できなかった効率的な広告配信を可能にするという。

「アドテク市場はある意味、飽和しつつある。今後は、実社会、い わばネットの外におけるデータを融合させることが必要だ」と、マイク ロアドの渡辺健太郎社長は11月25日のインタビューで述べた。CCCと の提携に関しては言及を避けた。

電通の統計によると、日本のネット広告費は過去8年で倍以上に拡 大。昨年は9381億円で、全広告費5兆9762億円の16%を占めた。渡辺氏 は、ネット広告費は2020年までに1兆5000億円近くまで拡大すると予測 する。

CCCは1983年、大阪府枚方市に「蔦屋書店枚方店」として創 業、85年にカルチュア・コンビニエンス・ストアを設立。2000年4月に は東証マザーズに上場。11年にマネジメント・バイアウトの実施後、上 場廃止となった。全国に約5100万人の会員を持つTポイントの運営・管 理のほか、TSUTAYAのフランチャイズ展開や映像・音楽配信など の事業を行っている。

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