ポートフォリオが原油安に追い付かず-ブラックロックが警告

世界最大の資産運用会社である米ブ ラックロックのサム・ベヒト氏は原油価格急落について、多くの資産運 用会社が運用するポートフォリオの構成が時勢に合わなくなり、トルコ やインド、インドネシアといった新興市場国から生じる投資機会を逃し ていると語った。

ロンドンで複数のエマージング欧州ファンドの運用・管理に携わる ベヒト氏は、過去6カ月足らずで原油価格が36%急落し、石油輸入国の コスト負担が軽減され、個人消費の拡大余地が生じているにもかかわら ず、投資家は持ち高調整を十分なスピードで行っていないと指摘。欧州 の運用担当者は、原油安が生産財や消費財のメーカーに与える好影響を いまだに理解しておらず、特にその遅れが顕著だと述べた。

ベヒト氏は11月28日のインタビューで、「欧州だろうと米国だろう と、また運用するファンドの種類にかかわらず、1バレル=110ドルを 想定してうまくいくポートフォリオと、70ドルで成功するポートフォリ オが同じであるはずがない。多くの人々が変化を十分反映する形で資金 を動かしているとは考えにくい」と発言した。

同氏によれば、ブラックロックは純エネルギー輸入国への投資を増 やす一方、ロシアなど輸出大国へのエクスポージャーを減らし、原油安 が追加的な景気刺激となる西欧と東欧にも強気だという。

ベヒト氏は他の多くの投資家と同様に、原油価格が11月末までに70 ドルまで下落するとは予想していなかった。同氏によると、原油安の影 響を理解できた投資家でさえ最初はもっぱら航空株だけを購入し、大き な恩恵が予想される他の業種への投資は十分でなかった。

原題:BlackRock Says Oil Rout Leaves Investors With Outdated Holdings(抜粋)

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