米PERめぐりゴールドマンとモルガンSで見方異なる

毎年この時期になると米株式市場の 相場予想が続々と出される。そのペースはニューヨーク州バッファロー での降雪も顔負けだ。今回の相場予想という吹雪の中で、ゴールドマ ン・サックス・グループとモルガン・スタンレーの著名ストラテジスト がバリュエーション(株価評価)という基本的な問題で意見を異にして いる。

S&P500種株価指数の株価収益率(PER)はここ3年余り、着 実に上昇してきた。ブルームバーグがまとめたデータによれば、実績ベ ースのPERは2011年10月から54%上昇し18.3倍に、12カ月後の利益予 想に基づくPERは58%上昇し16.1倍に達した。

ゴールドマンのデービッド・コスティン氏は、PER上昇は近く終 わる可能性があるとみている。予想PERは一時17倍に上昇するもの の、来年後半には16倍に低下すると見込む。

コスティン氏が大きな懸念を抱いている点の1つは、もちろん金利 だ。同氏はS&P500種が来年前半に2150まで上昇し、予想PERも17 倍に到達すると見込む。だが米連邦公開市場委員会(FOMC)での金 融政策引き締めが始まることから、S&P500種は天井を打ち、来年末 までに2100に低下し予想PERは16倍になると予測している。

一方、モルガン・スタンレーのアダム・パーカー氏は、予想PER が緩やかなペースながらも17倍に上昇すると予想。利益が7%伸びるの に伴い、S&P500種が15年末までに2275に達するとみている。これ は、先週の終値から10%上昇を意味する。

パーカー氏が強気になる大きな理由の1つは、もちろん金利だ。同 氏は、FOMCでの利上げの公算が大きいにもかかわらず、消費者の金 融債務のうち75%が住宅ローンで、全住宅ローンの90%は過去最低水準 の金利に固定されていると指摘。そうしたことなどを踏まえると、20年 まで景気拡大が続く可能性があるとみている。

原題:Morgan Stanley Stock-Valuation Call at Odds With Goldman Sachs(抜粋)

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