世界の主要中銀、15年も緩和姿勢維持へ-政策正常化に程遠く

事態が正常な状況に戻ることはない と世界の主要各国・地域の中央銀行当局者が考えたとしても、許される だろう。金融危機を契機に世界的なリセッション(景気後退)に陥って から6年余り経過しても、金融政策は一連の出来事以前とは様変わりし ている。

エコノミストらは米連邦準備制度とイングランド銀行(英中銀) が2015年にようやく、主要政策金利を引き上げ始めると予想している。 だが両中銀は危機以前に見られたような、インフレ抑制につながる水準 近くまで金利を引き上げることはなさそうだ。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は10月に債券購入プログラムを 終了したものの、保有債券を売却する構えは見せていない。欧州中央銀 行(ECB)と日銀は逆に、資産購入を増やしている。

中銀当局者は世界の成長が力強さを欠き、債務残高が累積し、財政 政策面からの支援はほとんど得られないことを分かっていると、ブルー ムバーグ・マーケッツ誌1月号が報じている。

「不可能な仕事」

来年の経済動向も引き続き金融政策の展開次第であり、それは株 価、債券利回り、商品需要、為替相場にも当てはまることになりそう だ。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は11月7日、パリ で開かれた中銀当局者の会合で、「緩慢かつ不安定な景気回復を踏ま え、支援的な政策が引き続き必要だ」と発言。財政政策は依然「幾分緊 縮的」であり、金融当局者は異例の措置を試し続けるべきだと語った。

ドイツ銀行のチーフエコノミストを務めたトーマス・マイヤー氏 は、「中銀当局者の役割を最初から最後まで果たすのは不可能だ」と話 し、08年以降の中銀の行動をイラク戦争における米軍の将軍の行動に例 える。「衝撃と畏怖」の戦略で臨んで初戦は勝利を収めたが、撤退に際 して困難に直面したと説明した。

原題:Central Banks Likely to Stay Easy in 2015 as Normalcy Is Elusive(抜粋)

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