イタリア債続伸、利回り過去最低に-ユーロ圏製造業の活動鈍化

1日の欧州債市場ではイタリア国債 が3営業日続伸し、10年債利回りは過去最低を記録した。11月のユーロ 圏製造業の拡大ペースが下方修正されたことが要因。

ドイツ10年債利回りもこれまでの最低を付けた。欧州中央銀行 (ECB)のドラギ総裁は先月、実施があり得る措置として国債購入を 明示的に挙げた。ECBは4日に金融政策を決定する。石油輸出国機構 (OPEC)が先週の総会で生産目標の据え置き決定したことを手掛か りに原油相場は5年ぶり安値まで急落。これも債券への支援材料となっ た。

英マークイット・エコノミクスがこの日発表した11月のユーロ圏製 造業購買担当者指数(PMI)改定値は50.1と、先月20日に発表された 速報値(50.4)を下回った。指数は50が活動拡大・縮小の分かれ目。10 月は50.6だった。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ス タメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「ユーロ圏製造業PMIの改 定値には失望させられた。ECBに一段の行動を迫る圧力を強める内容 で、イタリア10年債利回りが過去最低を更新した」と説明。「ECBが 4日に緩和拡大を決定するとは思わないが、ドラギ総裁はハト派的な言 動で中銀による民間セクターの資産購入を2015年序盤に拡大する道筋を 付けるだろう」と語った。

ロンドン時間午後4時17分現在、イタリア10年債利回りは前週末比 2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.01%。一時 は2.001%と、ブルームバーグが1993年にデータ集計を開始して以来の 最低を付けた。同国債(表面利率2.5%、2024年12月償還)価格は0.19 上げ104.475。スペイン10年債利回りは1.831%まで下げる場面もあっ た。

ドイツ10年債利回りは0.69%に達した。同年限のフランス国債利回 りが一時2bp低下し0.955%まで低下したほか、オーストリアとベル ギー、オランダ、フィンランド、アイルランドの国債利回りも過去最低 をそれぞれ付けた。

原題:Italian Bond Gains Push Yields to Record Lows as Output Slows(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE