ムーディーズ:日本国債を「A1」に格下げ-財政に不確実性

米格付け会社ムーディーズ・インベ スターズ・サービスは1日、日本の政府債務格付けを「Aa3」から1 段階引き下げ「A1」とすると発表した。見通しは「安定的」。

同社は発表資料で、格下げの理由として「財政目標の達成と債務抑 制に関する不確実性の高まり」、「経済成長に向けた政策の不確実性お よびにデフレ終息に向けての課題」、「政策の有効性および信頼性の低 下が債務負担能力を低下させる可能性」を挙げた。

安倍晋三首相は2015年10月に予定されていた消費税率の10%への引 き上げを1年半先送り、自らの経済政策「アベノミクス」を争点に据え て衆院を解散した。総選挙は2日公示、14日投票の日程で行われる。

格付けを安定的とした根拠については「厚みのある国内債券市場、 外生的ショックへの脆弱(ぜいじゃく)性の低さ」などを挙げ、「日本 政府がどのような課題に直面している状況であれ、日本は極めて高い信 用力を維持している」としている。

ムーディーズは日本の経済力を「強い」とし、イベント・リスクに 対する感応性は「低い」との見方を示した。安定的との見通しに関連し て、ネガティブな格付けにつながり得るリスクとして「財政目標達成に 向けての軌道を大きく外れた場合」、「経常黒字が恒常的な赤字に転じ た場合」などを挙げた。

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