【今日のチャート】中国は通貨戦争参加せず-中心レート上げ

中国人民銀行(中央銀行)が設定す る人民元の中心レートからすると、経済成長が鈍化する中でも中国当局 は輸出てこ入れに向けた元相場の押し下げには動かないようだ。

今日のチャートは、人民元の中心レート(黄線)の上海市場の元ス ポットレート(青線)に対する元高方向でのかい離が8月以降で最大と なったことを示す。人民銀は11月27日に中心レートを1ドル=6.1320元 と、3月13日以来の元高水準に設定した。

6月末以降、人民元は対ドルで上昇する唯一のアジア通貨となって おり、上昇率は1%に達している。一方、円は日本銀行の追加金融緩和 を受けて14%下落と、アジア地域で最も大きく下げている。また、輸出 市場で日本と競合する韓国ウォンも8.7%安くなっている。

DBS銀行(香港)の国債・市場担当エグゼクティブディレクタ ー、トミー・オン氏は「人民元の中心レートの設定動向からみると、中 国はいかなる通貨戦争にも参加する意志がないことは明らかだ」と指摘 し、「輸出主導から国内消費主導の経済への移行を図る中国にとって、 通貨の安定あるいは上昇は理にかなっている」と述べた。

原題:PBOC Shuns Currency War as Yuan Fixings Raised: Chart of the Day(抜粋)

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