クリスマスケーキ受難、円安で飼料コスト増加-乳製品が不足

ケーキや乳製品が大好物の日本人は やきもきする日々が続きそうだ。

穀物生産高が過去最高水準に達し世界中で飼料コストは低下してい るものの、日本国内では円安の影響で飼料用の米国産トウモロコシが値 上がりしている。日本以外の国々では生乳(乳製品用の原料乳)生産が 増加し供給過剰となっているが、国内では生産が約30年ぶりの低水準に 落ち込み、需要増加に伴って一部の乳製品が過去最高値に達している。

経済成長てこ入れに向けた安倍晋三政権の前例のない金融緩和策に より、円はドルに対して7年ぶりの安値に下落。チーズや生乳の輸入に よって既に市場シェアが縮小している国内の酪農業者の利益は、円安で さらに圧迫されている。政府は供給拡大とコスト低下につながるとして 自由貿易の促進を目指している。

埼玉県で約20年前から夫と共にケーキ店を営む植原厚子さん(43) はインタビューで、必要な量の半分しかバターを確保できないと語る。 卸売業者からは、バターメーカーへの生乳供給が今後も減少し続け、終 わりが見えない状況だと、聞かされているという。

植原さんは、これまでになく不安な気持ちを抱えたままクリスマス シーズンを迎えようとしている。バター不足により、クリスマスケーキ の人気商品でチョコレートのホイップクリームをあしらったロールケー キ「ブッシュ・ド・ノエル」を十分に作ることができないかもしれない からだ。

農林水産省によれば、生乳生産は9月30日までの半年間に前年同期 比で2.5%減少し約370万トンとなった。社団法人Jミルクによる と、2015年3月末期では約730万トンと1985年3月期以来の低水準とな り、予想される需要約1200万トンを下回ると見込まれている。

原題:Japan Dairies Losing Cost Battle as Abe Weakens Yen: Commodities(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE