原油1バレル=40ドルに下落も、変化求められる産油国

原油相場は2008年の金融危機以降で 最悪の下落に見舞われつつあり、メキシコ債務危機や旧ソ連の崩壊につ ながった約30年前の値下がりと同様の世界的なインパクトを及ぼす恐れ がある。

ロシアは欧米の制裁で打撃を受ける経済の下支えにこれまでのよう な石油収入に頼ることはもはやできない。同様の制裁を受けているイラ ンも人口増に対応した補助金を減らす必要が生じる。石油輸出国機構 (OPEC)が先週、減産を見送り市場に力に価格設定を委ねる決定を 下したことで、ナイジェリアやベネズエラなどの産油国も負け組になっ た。一部の専門家はOPECの決定で原油価格は数十年ぶりに急降下す ると指摘している。

コンサルタント会社IHSのダニエル・ヤーギン副会長はブルーム バーグ・ラジオのインタビューで、ベネズエラやイラン、ナイジェリア にとって大きな衝撃だと指摘。「心理面で変化があった。不確実性が高 まるだろう」と述べた。

原油価格は今年に入って37%下落した。理論的には、価格が既存の 油井の通常の生産コストを下回るまでは、生産は継続され得る。英王立 国際問題研究所(チャタムハウス)のエネルギー・環境・資源問題担当 フェロー、ポール・スティーブンス氏によると、一部の米シェールオイ ル生産者の損益分岐点は1バレル当たり40ドル以下である可能性があ る。また、国際エネルギー機関(IEA)の試算では、バッケン・シェ ールでの掘削事業の大半は同42ドルで採算が取れるという。

ヤーギン氏は「今はOPEC総会決定を受けた価格への衝撃が見ら れる。価格がどこまで下落するかを見極めるには数週間かかるだろう」 と語った。

原題:Oil at $40 Possible as Market Transforms Caracas to Tehran (1)(抜粋)

--取材協力:Kambiz Foroohar、Nathan Crooks、Andre Soliani、Anatoly Kurmanaev、Colin McClelland、Onur Ant、Brendan Case、Daniel Ten Kate、Vonnie Quinn.

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