中国:11月製造業PMI、8カ月ぶり低水準-操業停止も響く

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中国当局が発表した11月の製造業活 動の指数は、8カ月ぶりの低水準となった。北京で開催されたアジア太 平洋経済協力会議(APEC)関連の一連の会議に合わせた工場の操業 停止で低迷が深まった。中国人民銀行(中央銀行)は先月、2年4カ月 ぶりの利下げに踏み切ったが、今回の指標を受けて一段の緩和措置を求 める圧力が高まった。

中国国家統計局と中国物流購買連合会が1日発表した11月の製造業 購買担当者指数(PMI)は50.3。10月の50.8から低下するとともに、 ブルームバーグがまとめた市場予想中央値の50.5も下回った。同指数 は50を上回ると製造業活動の拡大を示す。

中国政府は11月の北京でのAPEC期間中、大気汚染抑制のために 北京と周辺地域の工場に操業停止を命じた。

キャピタル・エコノミクスの中国担当アナリスト、ジュリアン・エ バンスプリチャード氏(シンガポール在勤)は11月の製造業PMIにつ いて、「製造業活動が依然として下押し圧力にさらされていることを示 す」と指摘。「貸し出しに関する量的な規制緩和が伴わない限り、先日 の利下げは経済活動の押し上げにほとんど寄与しない。ただ信用リスク の高まりへの懸念を考えると、政策当局は規制緩和への慎重姿勢を崩さ ないだろう」と述べた。

英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスが1日 発表した11月の製造業PMI改定値は50.0。速報値と変わらなかった。

12月に追加緩和の予想も

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の中華圏経済担当責任者、陸挺 氏(香港在勤)は「足を引っ張った最大の要因は先月のAPEC首脳会 議だ。政府はこの間、中国北部の多くの工業・建設活動を停止させた」 と指摘。「こうした活動の再開に加え、このところの当局の緩和措置に より、12月の指数は反発するだろう」と述べた。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中華圏担当チ ーフエコノミスト、劉利剛氏(香港在勤)は、2014年の経済成長率を政 府目標の7.5%前後に保つため当局は12月に緩和措置を強化すると予 想。「人民銀は市場への流動性供給を増やし、商業銀行による実体経済 への与信拡大を奨励する可能性が高い」とリポートで指摘した。

原題:China Factory Gauge Drops as Shutdowns Add to Slowdown: Economy(抜粋)

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