原油市場は新時代に突入-OPECは米シェールへの譲歩拒否

石油輸出国機構(OPEC)が競合 する産油国に譲歩しない決定をしたことで、原油市場で価格競争が繰り 広げられOPECが米国のシェール掘削会社に挑戦している構図が浮き 彫りになった。

OPECは27日にウィーンで開いた総会で、原油相場が世界的リセ ッション(景気後退)後で最大の下落を示しているにもかかわらず生産 目標を据え置き、価格を調整する役割を放棄した。この決定を受け、原 油先物は2010年以来の安値に下落。これは、一部のシェールオイル生産 会社が損失を出す可能性があることを意味する。

ソシエテ・ジェネラルの石油調査責任者、マイク・ウィットナー氏 (ニューヨーク在勤)は「サウジアラビアやOPECではなく、市場そ のものが供給を調整する原油価格の新時代に突入しつつある」と指摘。 「これは大きな変化だ。OPECが役割を放棄しつつあることを示唆し ている。市場は長年の間に変化する」と語る。

シェールブームにより米国の原油生産は30年ぶりの高水準に達し、 世界的に供給過剰が膨らんでいる。ベネズエラは27日、世界の過剰分が 日量200万バレルに達していると推計。これはOPEC加盟12カ国のう ち6カ国の1カ国当たりの産油量と同水準かそれを上回る。OPECに よると、米国の供給が拡大する中でOPEC産原油の需要は17年にかけ て毎年減少すると予想され、OPECの市場シェアは約25年ぶりの低水 準に縮小すると見込まれている。

原題:Oil in New Era as OPEC Refuses to Yield to U.S. Shale: Energy(抜粋)

--取材協力:Anthony DiPaola、Jake Rudnitsky、Lananh Nguyen、Rupert Rowling、Golnar Motevalli、Wael Mahdi、Nayla Razzouk、Maher Chmaytelli、Laura Hurst.

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