ロシア産原油の主要輸出油種である ウラル原油が1バレル=80ドルの水準でロシア経済はリセッション(景 気後退)入りするとの見通しが、ブルームバーグが実施したエコノミス ト調査で示された。

エコノミスト32人を対象に実施した調査の中央値では、ウラル原油 が80ドルと、10月15日-11月15日の平均価格を約3ドル下回ればロシア はリセッション入りすると予想されている。他の調査によると、向こう 1年間にリセッション入りする確率は75%と、調査が始まった約2年前 以降で最高に達した。

歳入の約半分を石油とガス関連の税収が占めるロシアは今年、3月 にウクライナからクリミアを併合して以降、度重なる危機に見舞われな がらも2009年以来となるリセッション入りを回避してきた。世界的な供 給過剰への懸念が高まる中、原油価格は弱気相場入りし、2兆ドル (約236兆円)規模のロシア経済の半分を占める個人消費は歳入の落ち 込みを補うことができない状況となっている。

ZAOウニクレディト銀行のエコノミスト、アンナ・ボグデュケビ ッチ氏は電子メールで「ここ数年、主なけん引役となっていた国内需要 の伸びがほぼなくなった」と指摘。「今後長期間にわたって原油価格が 現在の水準を維持してもロシア経済はリセッションに陥る可能性があ る」との見方を示した。

また、エコノミスト23人を対象とした調査では、ルーブルが1ドル =50ルーブルまで下落すればロシア中央銀行が介入するとの見通しが示 された。

原題:Russian Recession Risk Seen at Record as Oil Hamstrings Economy(抜粋)

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