欧州中央銀行(ECB)は追加の景 気刺激措置の検討において、幅広い種類の資産について柔軟な姿勢で議 論していると、ドラギ総裁が27日述べた。同日発表されたドイツとスペ インの消費者物価指数はユーロ圏の物価上昇圧力の弱さを鮮明にした。

総裁はヘルシンキ大学で講演し、現行の措置が不十分となれば「別 の非伝統的措置を取る決意において、政策委員会は全会一致だ」と言 明。購入対象として検討されているのは「あらゆる種類の資産だ。現段 階で、議論は極めてオープンだ。数回の会合で協議が続いている」と語 った。

12月4日の政策決定を控えて、当局者らは金融政策について語れな い期間に入っている。過去数日の発言は、全面的な量的緩和(QE)を 含めて追加の刺激策をできる限り早急に準備した上で、それを使うかど うか、いつ使うかはデータ次第で決定しようとする当局者の姿勢をうか がわせた。

HSBCホールディングスのチーフ・グローバル・エコノミスト、 スティーブン・キング氏は「インフレのプロセスに対するコントロール を失いつつある中銀がここにある」と指摘し、「ECBの中の誰も、全 面的なQEを特に望んではいないだろうが、彼らにできることは実際ほ かに何もないという現実がある。インフレ目標が達成されないばかりか 目標との差が時間とともに広がっていく状況では、中銀は行動する義務 がある」と語った。

この日発表された指標では、スペインの11月の消費者物価は前年同 月比0.5%下落し、そのマイナス幅は2009年以来の大きさに並んだ。ド イツのインフレ率は10年2月以来の低水準。

ドラギ総裁はこの日、フィンランド議会でも語り、現行の景気刺激 措置が「目に見えた効果を表しつつあるという感触を得ているが、プラ ス効果が完全に実現するには時間が必要だ」と述べた。政策決定を控え た時期にあるため、「取り得る次の措置について詳細に述べることはし ない」と付け加えた。

原題:Draghi Pledges Open Mind on Asset Buying as Price Pressures Wane(抜粋)

--取材協力:Jeff Black、Stefan Riecher、Alaa Shahine.

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