NY外為:産油国通貨が下落、OPECの減産見送りを嫌気

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ニューヨーク外国為替市場では産油 国の通貨が下落。ノルウェー・クローネは対ドルで5年ぶりの安値を付 けた。石油輸出国機構(OPEC)が生産目標の据え置きを決定したこ とが売りを誘った。

西欧最大の産油国であるノルウェーのクローネは主要16通貨の全て に対して下落した。北海ブレント原油は2010年以来の安値を付けた。カ ナダ・ドルは3日ぶりに下げ、ロシア・ルーブルは大幅安となった。ユ ーロは対ドルで4日ぶりに下落。ドイツの11月のインフレ率は約5年ぶ り低水準となった。

三菱東京UFJ銀行の通貨ストラテジスト、リー・ハードマン氏 (ロンドン在勤)は「原油価格の一段安でクローネの売り圧力は強まっ ている」と指摘。「原油安を考慮してもクローネの下落は短期的に行き 過ぎているようだが、さらに下げる可能性もある。クローネは対ユーロ で最近の売り浴びせを受けて反発すると考えられるが、原油相場が安定 し始めない限り、そうなりそうにない」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時33分現在、クローネは対ドルで1ドル =6.9293クローネ。一時は1.7%下げ、6.9441クローネと10月16日以来 の大幅安となり、09年3月以来の安値水準を記録した。ユーロは対ドル で0.3%安の1ユーロ=1.2470ドル。ドルは対円でほぼ変わらずの1ド ル=117円81銭。

カナダ・ドルは米ドルに対して0.8%安の1米ドル=1.1340カナ ダ・ドルと、1週間ぶりの安値。原油はカナダにとって最大の輸出品 目。ニューヨーク原油は年初来で30%下落している。米金融市場は感謝 祭の祝日で休場。

原油安

米国の原油生産が30年ぶりの高水準にあるほか、世界的な需要減速 の兆候を受け、原油相場は今年、大幅安となっており、資源国通貨を圧 迫している。クローネは対ドルで年初から12.4%安、カナダ・ドル は6.3%下落。

北海ブレント原油はこの日、6.7%安の1バレル=72.58ドル、ニュ ーヨーク市場のWTI原油は6.3%安の69.05ドル。

ロシア・ルーブルは3.2%安の1ドル=48.5826ルーブル。OPEC が生産目標を日量3000万バレルで据え置く決定の発表前は1.5%上昇す る場面もあった。

サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相はウィーンで開催した OPEC総会終了後、「これまで言及してきたように減産はない」と発 言した。

ドイツ連邦統計局が27日発表した11月の消費者物価指数(CPI) 速報値は欧州連合(EU)基準で前年同月比0.5%上昇。これは10年2 月以来の低い伸びで、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス トの調査中央値と一致した。前月は0.7%上昇だった。

原題:Krone Drops to Five-Year Low as Loonie Falls After OPEC Decision(抜粋)

--取材協力:小宮弘子、Netty Ismail、Kevin Buckland.

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