OPEC総会ガイド:減産か、現状維持か-価格安定の選択肢

世界最大の原油輸出国サウジアラビ アのヌアイミ石油鉱物資源相は26日ウィーンで、原油市場は「おのずか ら安定する」との見通しを示した。石油輸出国機構(OPEC)総会 を27日に控え、この発言を受けて市場関係者は引き続き推測をめぐらせ ることになるだろうと、BNPパリバの商品市場責任者、ハリー・チリ ンギリアン氏は指摘する。総会の結果について幾つかの可能性を挙げて みた。

減産の可能性について。スタンダードチャータードの商品調査担当 の世界責任者、ポール・ホースネル氏はリポートで、OPECは価格を 押し上げるため生産目標を現在の日量3000万バレルから同100万バレル かそれ以上を引き下げると予想する。

ホースネル氏は「OPECは生産目標を日量2900万バレル、あるい はそれ以下に引き下げることで合意しようとするだろう」とした上で、 「現在は加盟国個別の生産割り当てがなく、イラクは長期にわたって生 産目標の適用対象外となっているため、この合意は達成が困難かもしれ ない」との見方を示す。

ドイツ銀行はリポートで「OPECの生産枠引き下げは通常、原油 価格を安定させ最終的には押し上げることに成功している」と指摘す る。

現在の生産枠を据え置く可能性について。コメルツ銀行のアナリス ト、カルシュテン・フリッチ氏は電子メールで「OPECは日量3000万 バレルの生産枠を確認し、一層の順守を求めるだろう」と予測する。

ブルームバーグが集計したデータによれば、OPECの生産量は生 産枠が設定されて以降、34カ月のうち30カ月で目標を上回っている。

何も行動を起こさない可能性について。ソシエテ・ジェネラルの石 油市場調査責任者、マイク・ウィットナー氏はリポートで「これはかな り弱気なケースだ」とした上で、「サウジの予算上の必要性から選択さ れた価格目標ではなく、実際の生産コストが重視される時代に入るかも しれない」と説明。米国のシェールオイル生産に打撃を与える水準まで 価格が下落する必要がありそうだが、それは北海ブレント原油では1バ レル当たり約70ドル、WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエ ート)原油では60-65ドルの水準だとの見方を示した。

原題:OPEC Meeting Guide: Does Stabilizing Prices Mean Cut or No Cut?(抜粋)

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