OPEC:減産見送り、供給過剰に対応せず-原油先物下落

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石油輸出国機構(OPEC)は27日 の総会で、世界的な原油供給過剰を緩和するための措置を見送った。価 格下落に歯止めをかけるため減産を呼び掛けたベネズエラの主張を退け た。この決定を受けて、原油先物は過去3年余りで最大の下げとなっ た。

OPECは現行の日量3000万バレルの生産目標を維持することを決 定した。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相がウィーンで開いた 総会後に明らかにした。北海ブレント原油は一時8.4%安となり、年初 来の下落率は35%に達した。

米国の原油生産が約30年ぶりの高水準となり、中東やウクライナの 紛争でも供給が途絶せず、原油は今年弱気相場入りした。ブルームバー グの集計データによれば、OPECの生産目標は2012年から日量3000万 バレルで変わっていないが、先月の実際の生産量はこれよりも約100万 バレル多かった。

BNPパリバの商品市場責任者、ハリー・チリンギリアン氏(ロン ドン在勤)はこの日の電話インタビューで、「OPECはスイングプロ デューサー(価格安定のための市場供給量の調整役)としての役割を放 棄し、原油価格の決定を市場に委ねることを選択した」と指摘。「ブレ ント原油が70ドルを試す動きを見せ始めたとしても驚きではない」と述 べた。

ロンドンICEの北海ブレントの今年の下げ幅はこのままいけ ば2008年以来で最大となる見込み。ロンドン時間27日午後6時25分(日 本時間28日午前3時25分)現在、4.85ドル安の1バレル=72.90ドル と、11年5月以来で最も下げている。

ソシエテ・ジェネラルの石油市場調査責任者、マイケル・ウィトナ ー氏は「サウジアラビアとOPECが、もはや市場の供給サイドの調整 役でなくなることを今回の変化は意味する。極めて根本的な変化と言っ ても言い過ぎではない」と電子メールでコメントした。

イラクのアブドルマハディ石油相によれば、OPECは5%の減産 を検討した。

原題:OPEC Takes No Action to Ease Supply Glut as Crude Oil Slumps (3)(抜粋)

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