ドイツの11月のインフレ率はエコノ ミスト予想通りに前月から低下し、約5年ぶり低水準となった。スペイ ンではマイナスと、ユーロ圏で景気回復がもたついている状況が示され た。

ドイツ連邦統計局が27日発表した11月の消費者物価指数(CPI) 速報値は欧州連合(EU)基準で前年同月比0.5%上昇。これは2010年 2月以来の低い伸びで、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミ ストの調査中央値と一致した。インフレ率は前月は0.7%。今月は前月 比では横ばいだった。

同日発表されたスペインの11月のインフレ率はマイナス0.5%と、 予想以上に低下した。

ドイツでは失業率が過去最低に達したものの、インフレは鈍化。ス ペインはデフレに陥っている。こうした状況はユーロ圏の景気低迷を反 映するもので、域内インフレ率は欧州中央銀行(ECB)の目安を大き く下回っている。デフレスパイラルへの警戒を隠さないECBのドラギ 総裁はこの日、必要に応じて追加措置を講じる方針をあらためて表明し た。

キャピタル・エコノミクス(ロンドン)のシニアエコノミスト、ジ ェニファー・マキューン氏は「ユーロ圏最大かつほぼ間違いなく経済力 が最も強いドイツでインフレ率が目安を大きく下回る状況にあり、 ECBに金融政策による一段の支援を迫る強い圧力は続くだろう」と指 摘。「エネルギー項目の弱さが恐らく、向こう数カ月にインフレ率をさ らに押し下げるだろう」と語った。

ユーロ圏の10月のインフレ率は0.4%だった。今月については0.3% に低下して2009年以来の低水準に並ぶとエコノミストらは予想してい る。EU統計局(ユーロスタット)は11月のインフレ率を28日に発表す る。

原題:German Inflation at Weakest Since 2010 Keeps Pressure on ECB(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg.

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