ニューヨーク外国為替市場ではドル が続落。失業保険申請件数やコア資本財受注、新築住宅販売件数が予想 より悪い内容だったため、米経済が減速しているとの懸念からドル売り が続いた。

ブラジル・レアルはレビ元財務局長が新たな財務相に起用されると の見方が広がり上昇した。円は対ドルで上昇。テクニカル要因は今月の 下げが行き過ぎていることを示唆した。ロシア・ルーブルは下落。国債 入札で応札額が発行予定額の10%にも満たなかったことが嫌気された。

HSBCホールディングスの為替ストラテジスト、ロバート・リン チ氏(ニューヨーク在勤)は「ドルはやや軟化しており、値固め局面に ある」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%下げ て1096.91。ドルは対円で0.2%安の1ドル=117円73銭。対ユーロで は0.3%下げて1ユーロ=1.2506ドル。円は対ユーロで0.1%安の1ユー ロ=147円24銭。

対円でのドルの相対力指数(RSI、期間14日)は74と、10月31日 以来70を上回り続けている。同指数が70を上回ると買われ過ぎを示唆 し、相場転換につながるとの見方がある。

ブルームバーグがまとめたデータによると、ドルに対して円は今月 に入ってから4.6%安と、最も下げがきつい。韓国ウォンが3.4%安でそ れに次いでいる。一方、ニュージーランド・ドルは1%、南アフリカ・ ランドは0.8%それぞれ上昇している。

レアル

ブラジル・レアルはこの日、1.1%上昇の1ドル=2.5015レアル。 レビ氏が財務相に指名されれば、同国経済の再建に貢献するとの楽観が 広がった。事情に詳しい当局者によれば、ルセフ大統領は27日にも同氏 を指名する。

ルーブルは対ドルで2.4%安の1ドル=47.3880ルーブル。応札額は 6億300万ルーブル。発行予定額は100億ドルだった。サウジアラビアの ヌアイミ石油鉱物資源相が産油国による減産の必要はないと話したこと も売りを誘った。

米労働省の発表によると、先週の新規失業保険申請件数(季節調整 済み)は前週比で2万1000件増加して31万3000件と、9月初め以来の最 高だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央 値は28万8000件だった。

「ドルの値固め続く」

ウェルズ・ファーゴの為替戦略責任者、ニック・ベネンブローク氏 は電話インタビューで、「失業保険統計に反応してドルはやや軟化し た」と述べた。さらに「ごく短期的にはドルは値固めが恐らく続くだろ う。ドルの持ち高がかなり傾いていたのは周知の通りだ」と語った。

10月の個人消費支出(PCE)は、前月比で0.2%増加。ブルーム バーグがまとめたエコノミスト予想の中央値 は0.3%増だった。10月の 米製造業耐久財受注は、航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注 は前月比1.3%減少した。

10月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は前月 比0.7%増の45万8000戸。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は47万1000戸だった。

原題:Dollar’s 2-Day Drop Is First in November on Economic Slowing(抜粋)

--取材協力:Filipe Pacheco.

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