欧州中央銀行(ECB)は来年1- 3月(第1四半期)に、現行の景気刺激策では不十分だと分かった場 合、ユーロ圏各国の経済規模に応じた国債購入を検討すると、コンスタ ンシオ副総裁が言明した。

同副総裁は26日ロンドンで講演。「採用済みのプログラムはその実 施期間中に、ECBのバランスシートを2012年序盤の規模に戻してくれ るだろう」と述べた上で「そうならない場合は、他の資産の購入を検討 しなければならない。厚みがあり流動性の高い証券市場である国債流通 市場での購入もこれに含まれる。当中銀の責務と法的権限の範囲内での 純粋な金融政策上の決定であり、各国のECBへの出資比率に基づいて 購入することになるだろう」と語った。

コンスタンシオ副総裁の発言は、必要になった場合に備え追加措置 を準備しておきたいECBの意向を示している。ドラギ総裁は先週、イ ンフレ率を「できる限り迅速に」上昇させる決意を表明したが、導入済 みの措置の効果を見定める必要があるというのが大方の意見のようだ。 クーレ理事も今週、当局者らはデータを検証しており拙速な決定はしな いと述べている。

ジェフリーズ・インターナショナルのエコノミスト、マーシェル・ アレクサンドロビッチ氏(ロンドン在勤)は「資産担保証券(ABS) 購入を開始したばかりであることを考えれば、その展開と市場への影響 を見極めようとするのは全く合理的だ。量的緩和(QE)を来年まで先 送りする考えは理にかなっている」と話した。

ECBが出資比率に応じて国債を購入する場合、ドイツ国債が最大 の対象になる。ユーロ圏最大の経済規模を持つドイツのECBへの出資 比率は18%弱。フランスは14%でイタリアが12%、スペインは9%だ。

当局者らは12月に実施する2回目の条件付き長期リファイナンスオ ペ(TLTRO)の利用状況がECBバランスシート拡大の動向を見極 める鍵になるとしている。

コンスタンシオ副総裁はこの日、「米国や英国など他の国で機能し た金融政策浸透の新たな経路を試す」ために銀行以外のセクターに資金 を直接注入するとし、国債購入のインパクトは「購入対象の証券の利回 りへの直接的影響にとどまらないだろう」と述べた。

原題:ECB May Consider Sovereign QE Next Quarter, Constancio Says (1)(抜粋)

--取材協力:Alessandro Speciale.

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