債券相場は続伸。先物は史上最高値 を付けた。米国の長期金利低下や国内株安に加え、日本銀行の国債買い 入れオペで需給逼迫(ひっぱく)が示されたことが手掛かりとなった。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は前日比7銭高の146円80銭 で開始。直後に夜間取引で記録したこれまでの最高値146円84銭に並ん だ後、146円78銭にやや伸び悩んだ。午前の取引終了にかけて一段高と なり、午後に入ると146円90銭まで上昇し、史上最高値を更新。結局 は、15銭高の146円88銭で引けた。

日本相互証券によると、現物債市場で新発10年物国債の335回債利 回りは前日午後3時時点の引値比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.425% で取引を開始。午後にかけて同水準での推移が続いていたが、終盤に は0.42%と、新発債としては昨年4月5日以来の水準に低下した。

DIAMアセットマネジメントの山崎信人上席ファンドマネジャー は、今週はオペやエクステンション(保有年限を延ばすための買い)の 動向が読みやすいとし、「需給環境が一番いい」と説明。その上で、こ の日の日銀のオペについては「25年超が強かった」とし、買い圧力につ ながったと言う。

日銀がきょう実施した総額8000億円の長期国債買い入れオペの結果 によると、残存期間5年超10年以下の応札倍率は3.02倍と前回から低下 した。10年超25年以下は1.85倍と前回とほぼ横ばい。25年超は1.85倍 と、6月のオペ運用変更で超長期債の区分が細分化されて以降で最低と なった。

高値警戒感

26日の米国債相場は10年債が5営業日続伸し、過去1カ月余りで最 長の連続高となった。同利回りは前日比1bp低下の2.25%で引けた。一 時は2.23%と、10月23日以来の低水準を付けた。一方、27日の東京株式 相場は下落。午後に下げ幅を拡大し、TOPIXは1%安の1391.90で 終了した。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、 「金利は世界的に下がっているという大きな構図がある」と指摘。月末 でエクステンションの買いもある上、日銀による国債買い入れオペの結 果も強かったとし、「ファンダメンタルズ的にも需給的にも債券が買わ れる環境にある」と言う。

超長期債は20年物の150回債利回りが1.19%と4日以来の低水準を 付けた。30年物の44回債利回りは1.5bp低い1.385%に下げている。

DIAMの山崎氏は、「すでに20年以上のところは生保などの最終 投資家が買えるレベルではないところまで金利が下がっている」とし、 「高値警戒感も非常に強い」と指摘。来週以降は、米経済指標など海外 の重要材料が控えているほか、国内では12月2日の10年利付国債をはじ めとして「入札シーズンに入り、需給的に重くなってくる」と言い、金 利の低下局面では「利食い売りが出てきやすい」としている。

--取材協力:野沢茂樹.

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