中国人民銀の利下げ、預金者を優遇-当局が金融抑圧を緩和

銀行や産業を支援する金融政策が数 十年間続いてきた中国で、今回の利下げは預金口座を持つ国民にとって 意外な内容だった。

中国人民銀行(中央銀行)のウェブサイトの図表では、1年物貸出 基準金利は0.4ポイント引き下げだが、1年物預金基準金利の引き下げ 幅が0.25ポイントにとどまることで利ざやが0.15ポイント以上の縮小と なり、預金のリターンは保護されると説明されている。今回の変更に関 する記事4本もサイトに掲載。22日から新金利が適用された。

国営新華社通信は図表とともに掲載した解説で、「今回の非対称的 な利下げで銀行は企業や預金者に利益を還元することになる。金融市場 の健全な発展に向けた中央政府のカンフル剤だ」と述べた。

預金金利はインフレ率を下回ることが多く、銀行は低コストで調達 した資金を国有企業などへの融資に回すことが可能で、約30年にわたる 年間平均10%成長の実現を後押ししてきた。いわゆる金融抑圧を持続的 に緩和すれば、国民により多くの富が流れ、消費が押し上げられる。

米財務省で勤務経験があり、現在はワシントンの政策研究機関、ブ ルッキングス研究所の上級研究員であるデービッド・ダラー氏は「中国 は数十年に及んだ金融抑圧を解除し始めた。中国の預金者は3.3%の1 年物預金を確保することが可能だ。物価上昇率が1.6%であれば、実質 金利は他の主要国に比べて高い」と語った。

市中銀行が預金金利について設定できる上限も今回、基準金利 の120%と、これまでの110%から引き上げられた。

原題:China’s Savers Prioritized by PBOC as Repression Eases: Economy(抜粋)

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