中国主席のシルクロード構想、隣国で反発買う-詳細見えず

古代のシルクロードを復活させるこ とで中国を再び世界の中心にするとの習近平国家主席の壮大な計画は、 その最初の要所となる隣国で障害に直面している。

中国からイタリアのベネチアに至る地球の半分を横断し経済交流を 深めたシルクロードは現在のカザフスタンを通過していた。習主席はカ ザフスタンに対しパイプラインや道路、鉄道の建設を提案しているが、 この重要拠点の確保に苦しんでいる。

22年前に構想が示された自由貿易協定(FTA)に向けた取り組み は不調に終わっている。2009年には中国の影響力拡大を懸念する民衆の 抗議を受け、カザフスタンの大統領は農地を中国側にリースする計画を 断念せざるを得なかった。

習主席のシルクロード構想は60カ国以上を巻き込むが、その詳細を 各国政府のアドバイザーはまだつかめていない。巨額のインフラ整備資 金に魅せられたカザフスタンの指導者はこの構想に支持を表明している ものの、同国のアナリストらは中国の力を強める同構想はカザフ国民に とっては受け入れが難しいだろうと指摘する。

カザフスタン大統領の顧問を務めるコンスタンティン・シロエズキ ン氏は、「習主席が提案しているアイデアは中国の新たな地政学的概念 の基盤をつくることだ。これまでの議論はこの地域と中国の関係におけ る経済的要素が主たるものだった。だが習主席はより広範なビジョンを 打ち出した」と述べる。

米国がこの地域における影響力を再度確かなものにしようと図る中 でのシルクロード構想は、習主席が唱える「中国の夢」の一環。中国歴 代王朝のような活力をよみがえらせ、経済を超えて政治や文化にまで勢 力圏の拡大を目指すものだ。習主席は、アフリカ北部を経由し欧州に至 る海上シルクロード構想も披露している。

原題:Xi Risks Silk Road Backlash to Reclaim China as Center of World(抜粋)

--取材協力:Eduard Gismatullin.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE