米石油業界、よみがえる1986年の原油急落の記憶-価格競争で

米国の石油生産会社が前回、サウジ アラビアが主導する価格競争に巻き込まれた際には、米国にとって惨め な結果に終わった。

サウジが1986年に仕掛けた価格競争の結果、原油価格は4カ月 で67%下落、価格は1バレル当たり10ドルをわずかに上回る水準にまで 落ち込んだ。米石油業界はこの打撃によって約25年間にわたって生産減 少に追い込まれ、サウジは世界の原油市場で主導的な立場を取り戻し た。

現在は、サウジに当時のような増産を期待する者はいない。ウィー ンで開かれる石油輸出国機構(OPEC)総会を27日に控え、米石油業 界の幹部らの間で当時の価格急落の記憶がよみがえっている。それでも 米シェールオイル生産会社は生産を継続する方針だ。OPECが価格押 し上げに向け減産を実施するか、あるいはシェールオイル生産会社との 競争で市場シェアを維持するため生産量を据え置くかについて、アナリ ストの見方は二分されている。

石油業界を37年間にわたって調査しているストラテジック・エナジ ー・アンド・エコノミック・リサーチ(マサチューセッツ州)のマイケ ル・リンチ社長は、「86年には価格が大幅に下落したが、石油業界はそ れを予想していなかった。多くの企業が破綻に追い込まれた。業界関係 者はそのことを忘れていない。記憶に残っている」と指摘した。

原題:Oil Bust of 1986 Reminds U.S. Drillers of Price War Risk: Energy(抜粋)

--取材協力:Grant Smith、Mark Shenk.

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