米国債相場は上昇。10年債利回りは 1カ月ぶり低水準を付けた。失業保険申請や耐久財受注、新築住宅販売 の統計を受け、景気回復はまだら模様との懸念が広がった。

10年債は5営業日続伸。ここ1カ月余りで最長の連続高となった。 欧州やアジアの当局がデフレ回避に向けて刺激策を続ける中、米10年債 利回りは主要7カ国(G7)の他国の国債に対する上乗せ幅が拡大。ス プレッドは過去2カ月での最大近くとなり、海外から需要を呼び込ん だ。この日実施された7年債入札(発行額290億ドル)では需要が平均 を上回り、最高落札利回りは2013年10月以降で最低となった。

RBSセキュリティーズの米国債戦略責任者、ウィリアム・オドネ ル氏は「経済指標は常に重要だ」と指摘。「世界的な金利低下という引 力が現在の主要なテーマになっていることは間違いない」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.25%。一時2.23%と、10月23日以来の低水準を付 けた。同年債(表面利率2.25%、2024年11月償還)価格は3/32上げ て100 1/32。

米政府債のディーラー間ブローカーで最大手のICAPを通じた米 国債取引高は前日比17%減の2810億ドル。年初来の平均は3310億ドル。

7年債入札

7年債入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.63倍で2 月以来の高水準。過去10回の入札の平均は2.57%。最高落札利回り は1.96%だった。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率は50%と、11年8月以 降で最高。過去10回の平均は45.2%。

この日の入札は米東部時間午前11時半と、通常より1時間半早い実 施となった。あす27日は感謝祭の祝日で、米証券業金融市場協会 (SIFMA)のウェブサイトによれば米国債市場は終日休場となる。 SIFMAは、28日については米東部時間午後2時までの短縮取引を勧 告している。

今週は4回の入札が行われ、発行総額は1050億ドル。前日の5年債 入札(発行額350億ドル)では間接入札者の落札比率が65%と、04年12 月以来の高水準となった。

前日発表された7-9月(第3四半期)の米実質国内総生産 (GDP)改定値は前期比年率3.9%増と、速報値から上方修正され た。4-6月(第2四半期)は4.6%増だった。

経済指標

この日発表された先週の新規失業保険申請件数は前週比で2万1000 件増加して31万3000件と、9月初め以来の高い水準だった。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者チャールズ・コミ スキー氏は「全般的に見てデータは予想より若干弱かった」とし、「売 り手は見当たらず、いるのは買い手だけだ。何が起きているかにかかわ らず米国債には多くの資金が向かい続けている。米国債は今後も買われ る」と述べた。

米商務省が発表した10月の米製造業耐久財受注では、航空機を除く 非国防資本財(コア資本財)受注が前月比1.3%減となった。ブルーム バーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は1%増だった。前月 も1.3%減少(速報値1.7%減)。耐久財全体の受注は前月比0.4%増加 した。

商務省が発表した10月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年 率換算)は前月比0.7%増の45万8000戸。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト予想の中央値は47万1000戸だった。前月は45 万5000戸と、速報値(46万7000戸)から下方修正された。

原題:Treasury Yields Reach One-Month Low Amid Concern Growth Uneven(抜粋)

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