米国債:上昇、5年債入札で海外投資家の需要が堅調

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米国債市場では5年債が4営業日続 伸。8月以降で最長の連続高となった。この日の5年債入札(発行 額350億ドル)では海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率が過 去10年で最高となった。

5年債入札での間接入札者の落札比率は65%と、2004年12月以来で 最高。米5年債の利回りは主要7カ国(G7)の中で最も高い。最高落 札利回りは1.595%と、9月以来の高水準だった。G7のうち米国を除 く6カ国の5年債利回りの平均は0.704%。最も低いのは日本 で0.111%、次いでドイツの0.112%。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「月末が近づく中、 ドルの強さが続いていることや米国以外での世界的な低利回り環境を背 景に、1.5%を超える米5年債の利回りは海外の投資家には魅力的に映 る」と指摘。「今の材料は米金融政策ではない。世界の国債と比較して 米国債に妙味があるということだ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、既発5年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の1.57%。これは今月17日以来の低水準。同年債 (表面利率1.5%、2019年10月償還)価格は5/32上げて99 22/32。10年 債利回りは5bp下げて2.26%と、10月28日以来の低水準。

30年債利回りは6bp低下の2.96%。10月23日以来で初めて3%を 下回った。

5年債入札の評価

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)4社を対象に 実施した調査では、今回の5年債入札の評価は5段階のうち最高の 「5」だった。前日の2年債入札も「5」の評価を得ていた。

朝方発表の7-9月(第3四半期)の米実質国内総生産(GDP) 改定値は速報値から上方修正されたが、米国債は買い進まれた。米商務 省が25日発表した第3四半期GDP(季節調整済み、年率)改定値は前 期比3.9%増と、速報値の3.5%増から上方修正。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミストの予想中央値は3.3%増だった。

欧州中央銀行(ECB)と日本銀行は景気浮揚を目指し金融緩和を 推し進めている。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券ト レーディング担当シニアバイスプレジデント、マイケル・フランゼーセ 氏は「米国債は買われ続けるだろう。質への逃避というよりは、相対的 な価値に基づいた投資だ。海外からの全般的な需要は力強くなる」と分 析した。

応札倍率

5年債入札では投資家の需要を測る指標の応札倍率が2.91倍と、3 月以降で最高となった。過去10回の平均は2.74倍。

プライマリーディーラー以外の直接入札者の落札比率は9.9%。過 去10回の平均は13.7%。

あす26日は7年債入札(発行額290億ドル)が実施される。27日は 感謝祭の祝日で、米証券業金融市場協会(SIFMA)は終日休場を勧 告。また28日についてもニューヨーク時間午後2時までの短縮取引を勧 告している。

原題:Treasuries Rally as Auction Wins Most Foreign Demand in a Decade(抜粋)

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