もうウォール街はいらない、必要なのは投資家同士の出会い

債券投資家は恐らくもう、ウォール 街をそれほど必要としていない。必要なのは投資家同士が出会う方法 だ。

今年これまでの通常取引日では、社債売買の約52%を投資家同士が 行った。この比率は2011年の47%から上昇。米金融取引業規制機構( FINRA)のデータをエレクトロニフィーがまとめたこれらの数値推 移は、資産運用者が銀行を介さずに互いの間で債券を売買するのが可能 なことを示唆している。

相対取引の市場を牛耳ってきた債券ディーラーは厳格化する新規制 の下で、市場の潤滑油的な役割を果たすのに使う自己資金を減らしてい る。ディーラーの役割は売り手と買い手をつき合わせる仲介のみになり つつある。

そこで、エレクトロニフィーやマーケットアクセス・ホールディン グスといった企業が、投資家同士が直接取引できるシステムの構築に乗 り出した。

エレクトロニフィーのアマー・クチナド最高経営責任者(CEO) は「顧客同士の間には当然、流動性がある。ディーラーが直ちに流動性 を提供する能力はどんどん低下している」と指摘した。

当然のことながら、ウォール街が自社の資金をリスクにさらすこと なく注文を取り次いでいるだけならば、高い手数料が正当化されるのか という声も出てくる。

債券取引で5%を超えるディーラー手数料は行き過ぎとされてきた が、FINRAは社債取引で実際の手数料上限は3%かそれ以下だとみ ていると、事情に詳しい関係者が5月に述べた。

原題:Forget Bond Dealers: Investor-to-Investor Trading Could Be Norm(抜粋)

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