NY外為:ユーロが戻す、ECB緩和観測で一時軟調に推移

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ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルで戻す展開。欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和を検 討しているため、2年ぶり安値近辺に下落したものの、1ユーロ=1.24 ドルの水準を割り込まなかったため、買いが入った。

円は対ドルで7年ぶり安値近辺から上昇。日本銀行の黒田東彦総裁 はインフレ率について、当局が目標にしている2%に向かっているとの 認識を示した。第3四半期の米経済成長率が予想を上回ったため、ドル 指数は約5年ぶりの高水準に達した。

RBSセキュリティーズ(コネティカット州スタンフォード)の為 替ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏は「ドル買い 持ちの解消が起こっている。今週は祝日を挟んでいるため、流動性が低 い状態が続いている」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.3%上 げて1ユーロ=1.2474ドル。一時は0.3%下げる場面もあった。円は対 ドルで0.3%高の1ドル=117円97銭。20日には118円98銭と、2007年8 月以来の安値を付けていた。対ユーロではこの日、ほぼ変わらずの1ユ ーロ=147円17銭。

黒田総裁は名古屋で講演し、コア消費者物価が2015年度前後に2% に達する可能性は高いと予想、デフレマインド解消に向けた取り組みが 進展しているとの考えを明らかにした。

日銀は10月31日の金融政策決定会合で、長期国債の買い入れを「保 有残高が年間約80兆円に相当するペース」に拡大することを決定した。

ユーロ

ユーロは前週、1.1%下げた。ECBのドラギ総裁は21日にユーロ 圏のインフレ率を高めることに強い決意を示し、そのために資産購入の 「幅を広げる」ことを辞さない姿勢を示唆した。

BNPパリバのディレクター、マサフミ・タカダ氏(ニューヨーク 在勤)は「これは祝日前の典型的なポジション調整で、ユーロにはドラ ギ総裁の影響で売られた後の買い戻しが入った」と指摘。市場は「特に ユーロと円に対してドルを買い持ちにしている」と語った。

米商務省が発表した第3四半期GDP(季節調整済み、年率) 改 定値は前期比3.9%増と、速報値の3.5%増から上方修正された。

「理解に苦しむ」

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のグローバ ルマーケッツ・ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は「速報 値はすばらしい内容だったが、改定値は事実上すべての予想を上回って おり、理解に苦しむ」と述べた。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.2%下げて1099.34。一時は1102.87と、終値ベースで2009 年3月以来の高水準を付けた。

原題:Euro Rebounds From Two-Year Low Reached on ECB Stimulus Policies(抜粋)

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