シティが夕食会で伝えたここだけの話-ホールド銘柄、実は売り

米銀シティグループの顧客のために 催された2011年7月の夕食会で、1人の調査アナリストが株価の下げを 見越した投資の対象として、ある銘柄に具体的に言及した。このアナリ ストは会合の前に公表した最新のリポートでは、同じ銘柄の投資判断を 引き上げ、手放さないよう投資家に助言していた。

米金融取引業規制機構 (FINRA)は24日、アナリストの監督 不行き届きを理由にシティに1500万ドル(約17億7000万円)の支払いを 命じる処分を発表し、このアナリストを含む数人の関与を指摘した。 「アイデアディナー」と呼ばれる夕食会がその後6回開かれ、この行員 は投資判断を「ホールド」あるいは「ニュートラル」としていた銘柄に ついて内部情報を提供していたという。

FINRAはアナリストの氏名を特定していないが、RBCキャピ タルマーケッツで事業会社を現在担当するディーン・ドレー氏だと事情 に詳しい関係者の1人が証言した。

シティは投資銀行のビジネスを獲得するためにアナリストが投資家 に誤解を与える株式調査リポートを公表したと指摘され、2003年に業界 で最も高い制裁金の支払いに応じた。FINRAによれば、シティはそ の後関連する違反で少なくとも3300万ドルを支払っている。

フロリダ大学のジェイ・リッター教授(金融学)は電話インタビュ ーで、「インターネットバブルの時代に起きたような、とんでもない利 益相反は最近ではずっと少なくなったが、基本的な経済的インセンティ ブの一部は今も変わっていない」との見解を示した。

シティの広報担当ソフィア・スチュアート氏は電子メールで、この 問題の解決・決着を歓迎するとした上で、「シティは規制上のコンプラ イアンス(法令順守)義務を真剣に受け止めている。FINRAが提起 した問題に対処する強力な手続きと統制が整ったと確信している」と説 明した。

ドレー氏はFINRAから不正行為の責任を問われておらず、同氏 のコメントは今のところ得られていない。

原題:Citigroup ‘Idea Dinners’ Cited in Finra Fine Over Research (1)(抜粋)

--取材協力:Michael J. Moore.

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