債券は続伸、長期金利1年8カ月ぶり低水準-40年入札順調で買い優勢

更新日時

債券相場は続伸。きょう実施の40年 利付国債入札が市場予想を上回る順調な結果だったことを受けて午後に 買いが膨らんだ。先物は最高値に接近したほか、長期金利は約1年8カ 月ぶり低水準まで達した。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は5営業日続伸。前日比2銭 高の146円62銭で開始し、しばらくもみ合った。午後零時45分の入札結 果発表後に水準を切り上げ、一時は146円74銭と、日中取引ベースでの 最高値146円78銭に接近。終値は13銭高の146円73銭だった。

日本相互証券によると、新発10年物国債の335回債利回りは前日午 後3時時点の引値と同じ0.445%で開始し、午前は同水準で推移した。 午後に入ると徐々に水準を切り下げた。午後3時前後には1.5ベーシス ポイント(bp)低い0.43%と昨年4月5日以来の低水準を記録。その後 は0.435%で推移した。40年物の7回債利回りは午前に同1.5bp高 い1.565%まで上昇したが、午後に入ると1.535%まで低下。午後3時前 後からは1.54%で取引された。

RBS証券の丹治倫敦チーフ債券ストラテジストは、債券相場につ いて、「海外金利が低下するという外部環境からの後押しに加えて、40 年債入札を堅調に通過したことが買い安心感を誘って堅調な展開となっ た。当社は年末の10年債利回りを0.4%と予想しており、金利の低下基 調は続くだろう」と話した。

財務省が実施した表面利率1.7%の40年利付国債(7回債)の利回 り競争入札の結果によると、最高落札利回りは1.585%と市場予想 の1.60%を下回った。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.18倍と前回 の2.54倍から上昇した。

強い入札結果

40年債入札について、大和住銀投信投資顧問の奥原健夫シニアファ ンドマネジャーは、「強い結果だった」と述べた。「超長期ゾーンの事 前調整に加えて、30年が若干ショート気味でそのカバーニーズもあった もよう。海外市場で利回りがブル・フラット(平たん)化していたこと も追い風となった」と説明した。

RBS証の丹治氏は、「昨日調整が進んだこともあり、十分なニー ズが出たということだろう。日銀が発行額の大半を購入するという構図 にあることも、堅調な結果の背景にあったのだろう」と分析した。

25日の海外の国債相場は総じて上昇。オーストリアやスペインなど の国債利回りは過去最低を更新した。米国債相場も同日実施の5年債の 入札で海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率が過去10年で最大と なるなど、需要が堅調であることが示され、10年物国債利回りは前日比 5ベーシスポイント(bp)低下の2.26%程度で引けた。

今週は28日に2年利付国債の入札が予定されている。前回10月の入 札では平均落札利回りが0.012%と過去最低を記録した。前週行われた 1年物の短期国債入札では最高落札利回りがマイナス金利となり、全て がマイナス金利で落札された。

大和住銀投信の奥原氏は、今回の2年債入札について、「残存3年 までのイールドカーブがつぶれており、いつマイナス金利となってもお かしくない」と話した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE