中国利下げ、新たな通貨戦争参戦の意味合いも-影響は国際的

約2年ぶりの中国利下げは国内的な 理由によるものだが、その影響は国際的だ。2014年の中国成長率が四半 世紀近くで最低に向かう中、中国人民銀行(中央銀行)は予想外のタイ ミングで利下げに踏み切った。

人民銀は景気刺激を追加する戦線に、欧州中央銀行(ECB)や日 本銀行に続いて加わった。量的緩和を終了した米当局は来年利上げをす る公算で、政策乖離(かいり)が15年を特徴付けることになりそうだ が、乖離の幅は毎週広がっていくようだ。

中国の利下げ発表の数時間前にはECBのドラギ総裁が、インフレ 率を出来る限り迅速に押し上げるため行動すると表明。欧州株は先週、 7年ぶり高値で終了した。

中国の景気刺激策は、緩和を受けて同国の消費者が外国製品の購入 を増やせば世界の需要を支えることになる。商品相場下落への歯止めに もなるかもしれない。

一方で利下げは、人民元の上昇を容認してきた中国が新たな通貨戦 争に参入したことを意味する可能性もある。各国が競って自国通貨安を 促す状況はインフレと需要を奪い合う戦争となる。

ADMインベスター・サービシズ・インターナショナル(ロンド ン)のストラテジスト、マーク・オストワルト氏は、日本銀行の量的緩 和拡大によって人民元が円に対して10月半ば以降に10%上昇したことが 中国に通貨戦争参戦を促したと指摘。

利下げ発表同日の21日のリポートで、「利下げのタイミングは中国 経済の減速と同じくらい、人民元の対円相場急上昇と関係があるように 見受けられる」と記述した。

次は韓国と他の東南アジア諸国が、自国通貨上昇による輸出減速を 防ぐための金融緩和を迫られるだろうとする同氏は「この種の通貨戦争 は実は、全く助けにならない」と断じている。

原題:China Cut Reflecting Domestic Reasons Carries Global Resonance(抜粋)

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