中国利下げ、恩恵受けるのは国有企業か-成功は銀行の反応次第

中国人民銀行(中央銀行)は、予想 に反して2012年以来の利下げに踏み切ったことについて、全面的な金融 緩和ではなく小規模企業支援と預金者保護が目的との認識を示した。利 下げが目的通りの成果をもたらすかどうかは市中銀行の反応によって決 まる。

中国の銀行債務の大半は依然として大手の借り手に集中しており、 規模の小さい企業の与信残高は全体の融資の3分の1未満にすぎない。 人民銀が今回の利下げに踏み切る前に行っていた対象を絞った措置は、 中小企業の資金調達コストの低減にはつながらなかった。

人民銀は12年7月の前回の利下げ以降、成長の維持を図る一方で、 債務拡大を抑制しシャドーバンキング(影の銀行)監視を強化してい た。銀行がより生産性の高い民間企業ではなく国有企業に融資を振り向 けるという以前の慣習に戻れば、幅広い刺激策への転換は事態の後退を 招く恐れがある。

キャピタル・エコノミクスのアジア担当チーフエコノミスト、マー ク・ウィリアムズ氏は、利下げは「銀行から借り入れを行う地方政府と 国有企業の支えにはなるかもしれないが、金融システムの他の部分から 借り入れる企業にはそれほど助けにはならない可能性がある」と指摘。 「最終的な結果としては、大手国有企業が若干の恩恵を受けることにな るだろう」と述べた。

人民銀のデータによると、9月末の中小企業への銀行融資残高は14 兆6000億元(約280兆円)と、全体の企業向け銀行融資に占める割合 は29.6%。民間中小企業の債券・株式市場を通じた資金調達へのアクセ スは一般的に制限されている。

原題:PBOC Seen Fueling Old China as Banks Hold Key to Policy: Economy(抜粋)

--取材協力:Xiaoqing Pi.

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