【ECB要人発言録】見通し悪化なら取り組み強化する-総裁

11月17日から11月24日までの欧州中 央銀行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏 名をクリックしてください)。

<11月24日> バイトマン・独連銀総裁(マドリードで):国債購入には法的に高いハ ードルがある。量的緩和に関する議論は真の問題から注意をそらせる。 ソブリン債購入という特効薬があるという認識があるようだ。

クーレ理事(ブルームバーグテレビジョンのフランシーヌ・ラクアとの インタビューで):われわれが既に決定したことがどの程度うまくいっ ているかを把握する必要があろう。それを知ることなく新たな決定に急 ぐつもりはない。身近なデータを検討する必要があり、特に新たな資産 購入に関してはあらゆる可能な選択肢を徹底的に議論しなかればならな い。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ウィーンで記者団に):刺激策を 拡大する前に、これまでに講じた措置の効果を見極める必要がある。わ れわれは着実な政策を備え、まずは経済の動向が現実にどうなっている のか、第2にこれまで講じた措置の効果はどうかを監視すべきだ。

<11月22日> コンスタンシオ副総裁(フィレンツェで):ソブリン債購入に関する決 定まだない。(現行措置では不十分だと判断した場合)われわれは当 然、他の資産の購入開始を検討する必要がある。ソブリン債が含まれる のは言うまでもない。

コンスタンシオ副総裁(フィレンツェで):低成長と低インフレ、高失 業率という欧州の現状は受け入れられないし克服は困難だが、2012年当 時の状況ほど劇的ではない。(現状は)多くのリスクをもたらしている が、破綻の瀬戸際のような状況でないのは明らかだ。

コンスタンシオ副総裁(フィレンツェで講演):(バランスシート拡大 ペースについて)来年第1四半期に検証する必要がある。(想定通りで なければ)別の選択肢を検討しなければならない。

<11月21日> ドラギ総裁(フランクフルトで):成長とインフレを健全な軌道に戻す 政策の組み合わせがある。これを達成するために現在の軌道で政策が不 十分である場合やインフレ見通しに対する一段のリスクが顕在化した場 合は、取り組みを強化し、資産購入の規模とペース、構成を必要に応じ て変更することで中銀が介入する経路の幅をさらに広げる。

ドラギ総裁(フランクフルトで):ECBは中銀の責任を果たし続け る。インフレ率とインフレ期待をできる限り迅速に高めるためにしなけ ればならないことをする。

<11月20日> プラート理事(マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI) とのインタビューで):国債購入の可能性について語るのは時期尚早 だ。相当規模の金融緩和を実施すると表明した背景には強い決意があ る。

<11月18日> クノット・オランダ中銀総裁(オランダ議会で):ユーロ圏はデフレで ない、インフレ率は低い。低インフレは世界的現象だ。

プラート理事(フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビュー で):ECBは迅速に追加策を準備したい。

<11月17日> ドラギ総裁(欧州議会で証言):他の非伝統的措置にはさまざまな資産 の購入が含まれる可能性があり、その一つは国債だ。

プラート理事(日本経済新聞に対し):ECBの景気見通しが12月に下 方修正され、欧州委員会の経済予測と同じ線に落ち着くのではないか。 欧州景気は勢いを失ってきている。回復は上半期から滞りがちになって いる。

クーレ理事(フランクフルトで講演):人民元の国際化は、ユーロの国 際的な展開と同様に市場主導で行われるべきだとECBは認識してい る。人民元は主要な国際通貨となる可能性がある。

メルシュ理事(フランクフルトで講演):バランスシート拡大はそれ自 体が目的ではなく、ECBはそれにこだわっていない。国債に加えて 金、株式、ETFなどその他の資産を購入することが理論的には可能 だ。

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