日本株は続伸、独統計改善や中国利下げ好感-輸出、素材買い

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東京株式相場は続伸。ドイツの経済 統計改善や為替の安定、中国の利下げなどを好感し、機械や電機、輸送 用機器、ゴム製品など輸出関連株、鉄鋼や非鉄金属、化学など素材関連 株中心に買われた。

TOPIXの終値は前週末比8.97ポイント(0.6%)高の1409.15、 日経平均株価は50円11銭(0.3%)高の1万7407円62銭。TOPIXは 5日連続、日経平均は3日連続の上昇となった。

大和住銀投信投資顧問・経済調査部の門司総一郎部長は、「中国の 利下げは前週末の午後に半分くらい織り込まれていたが、海外の状況は 良い」とし、欧州景気についても「状況は大きく変化はしていないが、 底入れの兆しが見える」との認識を示した。

ドイツのIfo経済研究所が24日に発表した11月の企業景況感指数 は104.7と10月の103.2から上昇、市場予想の103.0を上回った。また、 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は同日、できるだけ迅速にインフ レ率を回復させる決意を表明した。きょうのドル・円相場は1ドル =117円80銭-118円50銭台のレンジで推移し、21日の日本株市場の終値 時点117円88銭に安定推移した。

一方、中国人民銀行(中央銀行)は21日、2012年7月以来の利下げ を実施。人民銀が21日にウェブサイトで発表したところ、1年物預金金 利は0.25ポイントの引き下げで2.75%となる。1年物貸出基準金利 は0.4ポイント引き下げ5.6%。新金利は22日から適用される。

寄り付き天井

欧州の経済統計の改善と追加緩和期待、中国の利下げを受けた3連 休明けの日本株は、日経平均が132円高と続伸して始まった。ただ、朝 方の買い一巡後は伸び悩み、TOPIX、日経平均ともこの日の始値が 高値となるいわゆる寄り付き天井。

ドル・円が早朝の1ドル=118円台半ばに比べると、円高方向に振 れたほか、SMBCフレンド証券投資情報部の松野利彦チーフストラテ ジストは、事実上の衆院選が始まったこと触れ、「週末の世論調査を見 ると、結果はあまり芳しくなさそうだ。偏った調査もあるが、どこを見 ても政権支持率は50%を割り込み、少し厳しい印象がある」と話す。

大和住銀投信の門司氏は、TOPIXが5日続伸していることもあ り、テクニカル的な過熱感も残ると日本株の上値の重さを指摘した。東 証1部の上昇・下落銘柄数の百分比である騰落レシオは、21日時点 で135%と過熱圏の120%以上を大きく超えている。

東証1部33業種は保険、ゴム、機械、電機、鉄鋼、輸送用機器、非 鉄、化学、海運、パルプ・紙など24業種が上昇。医薬品、不動産、食料 品、電気・ガス、倉庫・運輸、小売、サービスなど9業種は安い。東証 1部の売買高は27億1696万株、売買代金は2兆8861億円。値上がり銘柄 数は1090、値下がりは624。

売買代金上位ではトヨタ自動車、ソフトバンク、ソニー、三菱 UFJフィナンシャル・グループ、ミネベア、ホンダ、キヤノン、日立 製作所、リクルートホールディングス、三井物産、タカタ、パナソニッ ク、川崎重工業が上昇。中国関連のコマツ、ダイキン工業の強さも目立 った。これに対しKDDI、アステラス製薬、ケネディクス、住友不動 産、ディー・エヌ・エー、大塚ホールディングスは安い。

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