ドラギ総裁が緊急性訴え、副総裁は来年を示唆-12月議論白熱か

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は21日、「できるだけ迅速に」インフレ率を回復させる決意を表明し 事態の緊急性を強調したが、1週間後の28日にはその認識の正しさが確 認される見込みだ。

28日発表される11月のユーロ圏インフレ率は2009年以来の低水準に 並ぶと見込まれている。12月4日の政策委員会で追加策を求める議論が 高まる要因になる見込みだ。

ドラギ総裁の発言がECBによる国債購入の観測をあおり、24日の スペイン、イタリア債利回りは過去最低まで低下した。一方、政策委内 にはドイツやオランダ、オーストリアといった量的緩和(QE)懐疑派 がいるほか、コンスタンシオ副総裁も来年に入って検証するまでは追加 措置を控える可能性を示唆した。

ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査によれ ば、11月のインフレ率は0.3%の見込み。10月は0.4%だった。

クレディ・アグリコルのエコノミスト、フレデリック・デュクロゼ 氏(パリ在勤)は「11月のインフレ率が少しでも」予想以上に「低下す れば、ECBは12月の行動に追い込まれる可能性がある」と指摘。「一 方で、予想外の上振れがあれば、時間的な余裕が生まれる」と付け加え た。

コンスタンシオ副総裁は22日フィレンツェでの講演で、ECBのバ ランスシート拡大ペースが資産購入プログラムによって期待通りに進ん でいるか「来年第1四半期に検証する必要がある」と指摘。「そうなっ ていなければ、別の選択肢を検討する必要がある」と述べている。

原題:Draghi Urgency for ECB Action Gets Final Reality Check: Economy(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg、Paul Gordon、Kevin Costelloe、Boris Groendahl.

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