ECB総裁:インフレ押し上げに決意-購入の幅広げると示唆

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欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は、ユーロ圏のインフレ率を高めることに強い決意を示し、そのため に資産購入の「幅を広げる」ことを辞さない姿勢を示唆した。

同総裁は21日フランクフルトでの会議で、「インフレ率とインフレ 期待をできるだけ早く高めるためにしなければならないことをする。物 価安定というECBの責務がそれをわれわれに要求するからだ」と語っ た。短期的なインフレ期待は「低過ぎると私が考える水準にまで下がっ ている」とも述べた。

ECBは6月以降、利下げと条件付き長期リファイナンスオペ (TLTRO)、カバード債購入と次々に措置を繰り出し、21日には資 産担保証券(ABS)の購入も開始した。ドラギ総裁はこれらに加えて 国債を購入する可能性を排除せず、今月の政策決定後の会見で、必要な 場合に取る追加措置について検討するようスタッフに指示したと明らか にした。

この日の講演では「成長とインフレを健全な軌道に戻す政策の組み 合わせがある」とし、「これを達成するために現在の軌道で政策が不十 分である場合やインフレ見通しに対する一段のリスクが顕在化した場合 は、取り組みを強化し、資産購入の規模とペース、構成を必要に応じて 変更することで中銀が介入する経路の幅をさらに広げる」と述べた。

ドラギ総裁はECBのバランスシートを最大1兆ユーロ膨張させる 考えを示している。

Gプラス・エコノミクスのチーフエコノミスト、レナ・コミレバ氏 は「ドラギ総裁は追加の刺激策が導入されるという明瞭なシグナルを送 っている」として、インフレ期待が回復しない場合にはECBが本格的 な量的緩和(QE)に踏み切るだろうと話した。

ABNアムロ・バンクのマクロおよび金融市場調査責任者のニッ ク・コーニス氏も「ドラギ総裁はECBが近く金融緩和を拡大すると宣 言したも同然だ」と述べた。

原題:Draghi Ramps Up Stimulus Pledge as Inflation Outlook Weakens (1)(抜粋)

--取材協力:Jeff Black、Stefan Riecher、Angela Cullen、Nicholas Comfort.

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